2014/06/30

麻炭パウダー コズミックヘンプ

コズミックヘンプは、毒素を吸着する高多孔質のヘンプ(大麻)の茎をEM酵素液に浸してから炭にして細かくした麻炭パウダーで、デトックスの強い味方。

●買えるところ
宮古島salon de hemp
・逗子Jasmin Bodyworks

喉が痛かった日に代々木公園のアースガーデンで麻炭パウダーに出会い、ブースにいた女性がマスク姿の私を見て、麻炭パウダーに水を加えたものをキッチンペーパーで包み、喉に貼る湿布を作ってくれた。外からも毒素や炎症をとってくれるようで、わりとすぐに喉が良くなった。東京ではマルシェのほか、世田谷・三軒茶屋のカフェ・オハナでも買ったことがある。

麻炭入りの蒸しケーキ
料理や手当て、浴用、美容など、さまざまな使い方があり、麻炭パウダーを知っている人と会うと、使い方の話で盛り上がる。お風呂に入れると疲れがとれる、重曹に混ぜて水を加えて練って歯磨き粉にする、手作りキャンドルに入れるなど、新しい使い方を聞いては取り入れている。和蝋燭作家さんのユニットhazeでは、麻炭入りの和蝋燭も作っていて、空間の浄化になるそうだ。

うちでは、自家製天然酵母パンやお菓子に混ぜたり、ご飯に入れて炊いたり、里芋湿布(芋パスター)に混ぜたり。天然酵母パンは発酵が促されるのか、元気に膨らむ。ご飯に入れると冷めても柔らかくて甘味があり、家族からもときどき、「白いご飯が食べたい」ならぬ「黒いご飯が食べたい」と言われる。

問題は、ヘンプ(大麻)に対する偏見だ。私もかつてはそうだったが、麻薬の印象が強すぎて、ヘンプの話をすると危険人物だと警戒されることもある。残念ながら、麻炭でハイになることはできない。ハイになる成分は、葉と花にしか含まれず、麻炭は茎を炭にしたものだから。ヘンプは成長が速く、紙、布、プラスチック、油と用途が広く、石油に代替する植物だ。しかも成長が速く、農薬や化学肥料も必要としない。歴史に「もし」はないものだが、もし人類が石油でなくヘンプを選択していたら、温暖化も気候変動もなかったに違いない。

ヘンプについては書籍『ヘンプ読本―麻でエコ生活のススメ』に詳しく、
ヘンプ読本(赤星栄志著/築地書館)

こちらのページもわかりやすい。
http://www.azabu-u.ac.jp/academic_exhibition/hemp/list/hemp_00002.html

麻と言うだけで拒否反応を起こしかねない人には、黒ごまやココアなどでカモフラージュするのもいいかもしれない。聞く体勢に入っていない人には、身体の毒を出すと言っても、麻の真実を話しても、通じない。だいたい、自分が食べるものに何が入っているかなんて、原料表示も見ない人がほとんどだ。そっと忍ばせて、無意識に溜めた毒を出してあげたって、バチは当たらないんじゃないか。

ヘンプの多孔質性は、孟宗竹の1.6倍、備長炭の4倍だそうだ。製造元では予約待ちだと書かれていた(2014年6月末時点)。農薬に化学肥料、化学物質入りの食べ物に、東電がばらまいた放射性物質と、毒と無縁では生きにくいこの時代、麻炭の浄化力に注目する人が静かに増えているように思う。

製造元のウェブサイトにも使用例がいろいろ載っていておもしろい。
http://life-with-hemp.com/?mode=f2

2014/06/29

モンゴルの天日湖塩

天日干しした粗塩が好きだ。しょっぱいだけじゃなくて甘みがある。海洋汚染の心配がない「モンゴルの天日湖塩」を一番よく使う。



もっとも、塩を買うときに、海洋汚染まで考慮しないといけないのは悲しいことだが。

モンゴルの天日湖塩は、ヒマラヤの雪解け水が岩塩の地層に湧き出した湖の水を天日で干した塩。成分調整は行われていない。地元の人々は「いのちの塩」と呼んで、大切にしてきたという。苦味がなくてほんのり甘く、どんな料理にも合う。粗塩の苦味の主成分はマグネシウム、甘みはカルシウムなのだそうだ。天日湖塩には、マグネシウムが極めて少なく、カルシウムが多く含まれている。

良い塩は小さな袋に入って500円くらいしたり、高いものが多いが、天日湖塩は値段が手ごろ。味噌やぬか床、梅干しなど、塩をたくさん使うだけに塩が味の決め手となる料理にも、心置きなく使えてありがたい。



*木曽路物産商品ページ:
http://www.kisojibussan.co.jp/shio/

2014/06/28

有機アガベシロップ

メキシコ原産のアロエに似た植物アガベからとれるアガベシロップはあっさりした甘さだ。テキーラの原料にもなる。


アガベシロップのことは、中洞牧場のミルクカフェで初めて知った。中洞牧場のドリンクヨーグルトに入っていて、見慣れないカタカナの成分だったので、念のためにたずねたら、血糖値の上昇が緩やかな低GI値の天然甘味料としても注目されていると、お店の人は丁寧に教えてくれた。

中洞牧場に倣って、無加糖のヨーグルトや自家製豆乳ヨーグルトに少しかけてみたらあっさりした甘さでおいしかった。液体なので簡単に混ざる。

何年か前、家族が歯ぐきを痛めて、砂糖が入ったものを食べるとしみて、急に甘いものが食べられなくなった。どうしても甘いものが欲しくなったときに、この有機アガベシロップを試してみたら痛くならず、ほっとしたものだった。

精製した白い砂糖は体内のカルシウムなどのミネラルを奪って、怒りっぽくなったり、身体を冷やしたりするとよく言われている。若杉ばあちゃんは著書で白砂糖は極悪食品、人工甘味料はもっと悪い超極悪食品と呼んでいた(*)。

実験に、白い砂糖を断ってみてしばらくした後、久々に白砂糖入りのお菓子を食べたら、イライラして怒りっぽくなった。それ以来、基本的には白砂糖は避けるようにしているが、いただきものや、お腹が空きすぎて買い食いしたりして、たまに食べてしまうと、かっとなりやすくなったり、顔色が真っ白になったり、肩が凝ったり、頭が痛くなったりして、やっぱり白砂糖は身体に良くないと証明される。何も気にしていなかった頃はいつもそんな体調だったが、白砂糖が一因だったとは。

小さい子が気難しくなってぎゃあぎゃあ泣き叫んだりするのを見ると、その手に持っている白砂糖たっぷりのお菓子が原因では、と思って見てしまう。そんな子どもをひっぱたいたりどやしつけたりする親を見るたびに、自分が何を食べさせているか見直してみてほしいと言いたくなってしまう。

私は粗糖は大丈夫なようなので、お菓子作りや果実酒作りには粗糖を使うが、砂糖自体を避ける人もいる。代わりに甘さを加えるのは、りんごジュースやドライフルーツ、麹甘酒、米飴、芋飴、メープルシロップなど。アガベシロップは砂糖の1.3倍の甘さがあり、少量で甘味をつけられる。糖尿病の患者さんも、砂糖が食べられずに怪しい人工甘味料を使うくらいならアガベシロップのほうが健康的だと思う。


(48℃以下で加熱処理されたRawタイプもある。Goldよりも甘さは控えめだが、黒蜜のようなコクがある)

・輸入販売元イデアコーポレーション 商品説明ページ
http://agave-jp.com/about.html

*参考『これを食べれば医者はいらない』(若杉友子著/祥伝社刊)

※砂糖を避けてみたくなった方へ、
以下の本はかなり強力なパートナーになってくれると思います。これらの本を参考にお菓子作りを始めてみたら、簡単で洗い物が楽で、市販のおやつよりずっとおいしく、身体にも美容にもよくて、と自分的にはいいことずくめでした。

中島デコのマクロビオティック パンとおやつ(中島デコ著/パルコエンターテイメン事業局刊)
フライパンと鍋でつくるマクロビおやつ(長沼麗奈著/大和書房刊)
酒粕おやつ: 卵・牛乳・白砂糖を使わなくてもおいしい 焼き菓子、酵母パン、スムージー(南智美著/農山漁村文化協会刊)

2014/06/27

メイド・イン・アースのぬいぐるみ ぶんた

メイド・イン・アースのオーガニックコットン製品は究極に自然で心地よい。



赤ちゃんの誕生祝いにぴったりで、ぶんたは私のところから何匹か旅立っている。赤ちゃんは何でも口に入れるので、特に安心なものを使って欲しくて、行き着いたのがメイド・イン・アースのぬいぐるみ。刺激的な色が好きな人には不評だったが、自然の色の美しさがわかる人にはこの良さがわかると思う。

プレゼントを探していたときに他社ものも見てみたが、生地はオーガニックコットンでも、詰め物がポリエステルのわただったり、縫い糸が化学繊維だったり、化学染料を使っていたりで、どれも惜しかった。

メイドインアースのぬいぐるみなら、中綿も縫い糸もオーガニックコットン100%で、漂白も化学染料も一切使っていない。白、茶、緑は綿の元々の色で、期間限定で発売されていた黄色とピンクの「ぷんた」はベンガラ染め(酸化鉄で染める昔ながらの染色)だ。目を縫いつけてある黒い糸も草木染めという徹底したこだわりぶり。ぶんたは鼻を軽く叩くと鳴く。手触りもふんわり気持ちよい。

豚のぶんたには仲間たちがいろいろいて、首ながきりんの「きょりん」と、おじいちゃんなめくじの「にぎジィ」、ふぐの「ぶぐ」など、名前もほんわか力が抜けている。うさぎやクマなど、ぬいぐるみに典型的な生き物ではないのもまた、「この動物はかわいいもの」「この生き物は気持ち悪いもの」といった刷り込みにならなくていい。



*メイド・イン・アース website
http://www.made-in-earth.co.jp/

【関連記事】
メイド・イン・アースのドビー織りガーゼ・マスク(オーガニックコットン100%)(2012/6/7の投稿)

2014/06/26

ムーンソープのビオパフューム

Bio Perfumeは、五感が喜ぶシンプルケアを提案するムーンソープが何年も研究と試行錯誤を重ねてついに完成した香水。調合が難しい天然の香料だけでできている。

●Moonsoap bio perfume
http://www.moonsoap.com/bp/index.html

有機マカダミアナッツオイルをベースにしたロールオンタイプと、植物由来エタノールをベースにしたスプレータイプがある。無添加を謳う製品にありがちな天然成分だからという妥協は全くなく、トップノート、ミドルノート、ラストノートがしっかりある香水だ。

ブルーロータスの香り
青山ファーマーズマーケットでムーンソープさんのブースに立ち寄り、全種類の香りをかがせてもらった。どれもいい香りすぎて、一つに決められなかったが、全部買うお金はとてもなかった。よくヨギソープのカパをまとめ買いさせてもらうので、覚えてくださっていて、カパにも入っているジンジャーが入っているからブルーロータスが好きかもしれないと教えてもらった。

蓮の香りは、前に習っていたヨガの先生が最後の瞑想のときに香らせてくれて、とても好きな香りだったので精油を探していたが、見つからなかった。先生もインドの山村で見つけたものと話していて、日本ではなかなか見つからないだろうと諦めていたら、大好きなムーンソープの製品で再び巡り会えた。幻と思っていた蓮の香りに出会えたのも、ジンジャー好きを覚えてくださっていたのもうれしくて、ブルーロータスのロールオンタイプをいただいた。

青山ファーマーズマーケットには、ムーンソープさんはだいたい月に1度出店されていて、ウェブサイトに出店情報が掲載されている。販売店リストも掲載されているので、近くのお店を探したいときに助かる。

*Moonsoap website
http://www.moonsoap.com/

2014/06/25

祝島のひじき

祝島のひじきは長時間煮なくても食べられるのがうれしい。

ひじきのスープ
(鉄鍋で作ったら真っ黒)
夜中に収穫したひじきを鉄の釜に入れて薪火でことことと炊いてから天日干しされた天然のひじきで、磯のいい香りがする。水だけで柔らかく戻り、すぐに和え物にもできる。スープや煮物には水洗いして入れるだけですぐに火が通る。

鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」にひじきを収穫するお母さんがくる。これをいただいているんだなぁとしみじみ思い、以来、ひじきと言えばあのお母さんの笑顔を思い出すようになった。

一昨日から今日まで、祝島の特産品を三本立てでご紹介してきたが、いずれも以下のサイトから取り寄せ可能だ。
●祝島市場:http://www5d.biglobe.ne.jp/~jf-iwai/itiba.htm

関連記事:
祝島のびわ茶
祝島の寒干し大根

2014/06/24

祝島の寒干し大根

昨日に引き続き、祝島の特産品を紹介したい。

祝島の寒干し大根はどう料理してもおいしい。あいにく、食べ尽くしてしまい、写真はない。

切り干し大根より大きい切り方で、鍋料理やスープなど煮る料理にすると出汁をたっぷり吸い込んで、噛むほどにじゅわっと旨味が広がる。無農薬の大根を冬の寒風にあてて自然乾燥した大根で、陽の光が甘さと旨味を増している。水で戻して、青海苔などで和えたり、漬け物にしたりしてもポリポリとした食感がおいしい。

天日干しの大根の味を知るまで、切り干し大根など、干した大根は臭いものだと思っていた。機械乾燥のものは臭く、戻し汁はとても使えないが、天日干ししたものは嫌なにおいが全くなく、戻し汁は旨味が凝縮されたいい出汁になる。

天日干しの大根と椎茸の戻し汁に天日塩で味付けしただけでも、深みのあるスープになり、粉末のブイヨンやコンソメでは適わないおいしさだ。太陽の力はすごい。

寒干し大根は、関東各地にあるこだわりやで買ったことがある。祝島から直接取り寄せることも可能だ。
●祝島市場:http://www5d.biglobe.ne.jp/~jf-iwai/kanbosidaikon.htm

関連記事:祝島のびわ茶

2014/06/23

祝島のびわ茶

山口県のハート型の島・祝島。

臨場感ある手描きのイラスト
東城百合子先生の自然療法の本「家庭でできる自然療法」でびわのすごさを知り、びわの葉茶を探していたときに自然食品店で祝島のびわ茶を見つけた。製造工程の手描きのイラストと手書きの説明が味わい深くてとても好きになった。小さな字で無農薬であることが記されていた。

びわの葉は昔から万能薬として用いられ、ガンを消す成分が含まれていることも知られている。祝島のびわ茶は、やかんで煮出すとたくさんできる。オレンジ色がきれいなお茶で、ハーブティのようにすっきりしていて、ほうじ茶のように香ばしくて飲みやすい味だ。

びわ茶をきっかけに、祝島の人々が島のすぐ近くに建設計画のある上関原発から島の暮らしを守ろうと30年以上も抗議し続けてきたことを知った。気の遠くなるような年月だ。

原発は、なにも事故を起こさなくたって放射性物質を含む排水と排気で海も空気も汚し続け(*1)、海水温を上昇させて漁場の生態系を狂わせる(*2)。島の人々は漁業と農業を中心に自然環境と調和した暮らしを営んできた。上関原発はその美しい暮らしを壊滅させる。

私も祝島の暮らしを守る一助になりたいと願い、祝島の情報を追うようになったが、福島で東電があんな大惨事を起こしたにもかかわらず、何度も強引に危うい状況に持っていかれ、そのたびにハラハラしている。映画の悪役みたいな、いかにも悪人面した二枚舌のお役人を追い返す映像に、島の人々はすごいと思った。

祝島のびわ茶を買うと、島の人々を応援することにつながると説明文に小さな字で書かれていた。おいしい健康茶を飲んで、少しでも島の人々の力になれるならうれしい。これからも祝島の無事と自分の健康を願いながら、びわの葉茶を飲み続けたい。

関東では、世田谷・三軒茶屋のカフェ・オハナ、国立のあひるの家、関東各地にあるこだわりやで買ったことがある。

祝島から直接、通信販売でも取り寄せることができる。
●祝島市場:http://www5d.biglobe.ne.jp/~jf-iwai/itiba.htm

*1参照:
ドイツ政府調査 原発周辺で小児白血病が2.2倍の発症(ウィンドファーム中村隆市さんのブログより)*2参照:
<原発の自然破壊>原発が止まり、そして海が蘇る4/12報道特集「原発の長期間停止 海の生態系に劇的変化」文字起こし(みんな楽しくHappy♡がいい♪より)

2014/06/22

健一自然農園の和紅茶

こちらはリーフタイプ
ティーパック入りもある
ほのぼのかわいいパッケージに惹かれて知った健一自然農園さんのお茶。奈良県の標高400〜500mの大和高原で、自然栽培のお茶づくりに取り組まれている。

ほうじ茶、煎茶、烏龍茶、天地のお茶(粉末茶)、どのお茶も本当においしいのだが、私の中で特にすごいと思ったのが和紅茶。国産の紅茶というだけでも珍しいが、自然栽培の国産紅茶はさらに珍しい。


紅茶は茶葉が開くまで蒸らすのがおいしく淹れるコツらしい。茶葉が開くまで、と試みるのだが、待っている間にほかのことをし始め、はっと思い出したときには、時すでに遅し、お茶が出過ぎて渋くなっている。

健一自然農園さんの和紅茶は、そんな自分にもおいしく淹れられる唯一の紅茶。蒸らしていて途中で忘れても渋くならない。ミルクも砂糖もいらないくらい甘い。ぜひ、ストレートで味わってみてほしい。



健一自然農園さんのお茶(左から、和紅茶、ほうじ茶、煎茶、烏龍茶)

*健一自然農園さんのウェブサイト:
http://cyaen.fai-system.com/index.htm

2014/06/21

白木屋傳兵衛のはりみ(柿渋染めの紙製ちりとり)

オフグリッド生活を目指していて、電化製品を手でできる道具にどんどん変えている。掃除機はほうきとちりとりになった。ちりとりは、柿渋染めのはりみが大活躍だ。

柿渋染めの紙製のちりとりで、静電気を起こさないので、集めたゴミをゴミ袋に入れるときにさっと落ちる。紙なので軽くて持ち運びも楽ちんだ。床に当たる角度もばっちりでさっとゴミが集められる。一枚一枚職人さんが手で柿渋を塗って作ってくれている。外枠は竹でできていて、壊れたら自然に還るのも心憎い。

最初はフランス製のレトロな金属製のちりとりを使っていたのだが、ほうきでホコリを掃き入れる受け口がうまく床にフィットせず、何度もホコリキャッチを試みないといけなかった。こんないいものがあるなんて知らずに何度も何度も掃き入れていた。はりみに来てもらってから一発でキャッチできるようになって本当に楽になった。

ほうきとちりとりに慣れてみると、掃除機ってなんて大変だったんだろう、と思う。音がうるさくて、おしりから出る空気でほこりは舞い散る、なかなか吸い取れなくてぐりぐりしたり、隅っこが吸えなくていろんな角度にしてみたり・・・。一番厄介だったのは掃除機内にたまったゴミの処理だった。何を吸ったかもう覚えていないから何が出てくるやら恐怖だし、ホコリ臭くてたまらなかった。今はもっといい掃除機があるのかもしれないが。



製造元白木屋傳兵衛
http://edohouki.com/

2014/06/20

鹿児島・小正醸造の玄米焼酎

減農薬米を使った鹿児島・小正醸造の玄米焼酎。


果実酒と言えば、ホワイトリカーを使うものだと思っていたが、「発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方」を読んで、酒造業界の実態を知ったら、ホワイトリカーも危ないものに思えてきた(本ではホワイトリカーには直接触れられていない)。果実酒名人の友人も、ホワイトリカーはとても身体に悪いと聞いたから、こだわりの焼酎を使っていると話していた。

いろんな情報がありすぎて、どう危ないのかは調べがついていないのだが、危うきは避けるべしの予防原則に則り、ホワイトリカーは使わないことにした。

玄米食に切り替えて虚弱体質から超健康優良人になったので、玄米のすごさは身をもって知っている。玄米焼酎を見つけたときは、これだ!と思った。

そのままでも香り高く味が良く、果実酒や薬に使うのがもったいないくらいだが、去年梅酒を漬けたら今まで飲んだ梅酒の中で最高の味だった。アルコールのどぎつさがない。ホワイトリカーの危険性がどうであれ、味だけで考えてもこれからも玄米焼酎で作り続けたいと思った。

枇杷の葉を35度以上のアルコールに漬けて作る万能薬・枇杷の葉エキスもこの玄米焼酎で漬けている。身体のために作る薬。可能な限り良い材料にこだわりたい。

自然療法を実践している人にはよく知られているようで、名ばかりでない本気の自然食品店に行くたいてい置いてある。

2014/06/19

パレスチナの万能ハーブ調味料ザータル

ザータルとは、国内外からオーガニック製品が集まる展示会で出会った。

クレミザンワインをうれしそうに試飲させてくれた女性が、ザータルにオリーブオイルを混ぜたものをバケットにつけておつまみに出してくれた。爽やかな香りと胡麻の香ばしさがクセになる味で、和の食材にも合いそうだと思った。

ザータルは地中海地方で穫れるタイムの一種。殺菌力や抗酸化作用、抗がん作用が知られている。

ザータルにスーマックというスパイス、炒り胡麻、岩塩を合わせたのが、セーブ・ザ・オリーブのザータル。中東料理には欠かせない伝統調味料だという。日本の胡麻塩みたいだと思った。

おつまみで出してもらったように、オリーブオイルと合わせて食べるのが定番で、オリーブオイルを浸したパンにザータルをつけるのがパレスチナでは典型的な朝食だそうだ。じゃがいもや卵料理、ピザにも合うという。

パンにつけるのも好きだが、鉄のフライパンにオリーブオイルを熱し、厚めの輪切りにした大根をステーキにして、ザータルをかけてもおいしい。オリーブオイルをかけて鉄の鍋か土鍋で無水調理した野菜にも抜群に合う。

この記事を書こうと思って、輸入販売元のウェブサイトを読んでいたら、おもしろい効能が書かれていた。ザータルは、記憶力に良いとされていて現地では試験の前に食べるらしい。たくさん暗記しないといけないときがあったら試してみたい。

●輸入販売元Save the Olivesの商品説明ページ
http://savetheolive.main.jp/product5.htm
栽培から加工に至るまで、化学物質は一切使われていない。

2014/06/18

アルチェネロの有機ホールトマト

酸っぱくないトマト缶を探していてやっと見つけたのが、アルチェネロの有機栽培ホールトマト。



酸っぱくいトマト缶の原料表示を見るとクエン酸が入っていて、どうやらクエン酸が酸っぱい原因だと踏んでいる。保存の目的だと思うが、たいていのトマト缶にはクエン酸が入っている。

パスタソースやラタトゥーユなどのイタリア料理、ネパリ・バザーロのカレー、冬はトマト鍋など、我が家ではトマト缶の出番が多い。カレーは多少酸っぱくてもいいのだが、トマト鍋とパスタソースは酸っぱいとちょっと悲しい。食塩入りも、粗塩ならいいのだが、精製塩を使っている場合は塩辛さがダイレクトすぎて、残念な味になってしまう。

アルチェネロの有機栽培ホールトマト缶は、トマトとトマトジュースだけ。クエン酸はもちろん、塩も入っていない。トマトの甘みとみずみずしさがおいしくて、見つけて以来、買い物に行ったお店で取り扱いがない場合以外は、いつもこれを使っている。

確実においしくなるのがわかっているから、初めての食材の料理にも安心して使えるのもうれしい。この間は、初めて見た「このしろ」という魚を、キャベツやにんにくの芽などの野菜と一緒に、アルチェネロのトマトで煮込んでみた。にんにくの香りとトマトの甘さ、魚の旨味がマッチして、最強においしかった。

2014/06/17

ボッテガバーチとPIONIERの有機穀物コーヒー

穀物コーヒーをいろいろ試したなかで、かなりコーヒーに近い味だったのが、猫の瓶と黒い缶の2つだった。正式名称は、猫の瓶が「ボッテガバーチの有機穀物コーヒー」、黒い缶が「PIONIERの有機穀物コーヒー」というらしい。



身体を冷やす、カフェインは刺激物、と言われても、それでもやっぱりコーヒーが好きだ。

ただ、舌はコーヒーを求めているけど、身体が受け付けない感じがするときがある。真冬や、身体を冷やす陰性(*)の食べ物を食べすぎたとき、冷房が効きすぎだ部屋にいることが続いたときなどだ。自分の場合、うっかり飲むと、足先が冷たくなり、肩がこりやすくなる。コーヒーは南国のものだから身体を冷やすというのはどうやら本当らしい。

コーヒーが飲みたいけど飲めないときに飲むのが、穀物コーヒー。陽性(*)の穀物をローストしてさらに陽性になっている。コーヒーみたいな味だけど身体を冷やさないようだ。個人差があると思うが、真冬に飲んでも足先が冷えない。

コーヒー好きの友人がかつて、ストレスが胃に来てしまい、コーヒーがしばらく飲めなくなった。コーヒーを飲むと胃が痛くなると言うので、黒い缶の穀物コーヒーを勧めたら、「デカフェよりコーヒーだ!」と喜んでいた。

深炒りコーヒーに似た香ばしい味で、酸味はないので浅炒りが好きな人には不向きかもしれない。私は深炒り好き。コーヒーよりもこの穀物コーヒーが飲みたくなるときがたまにある。

*陰性・陽性…マクロビオティック(正食、食養とも)の基本となる考え方で、カリウムの多い陰性のものは身体を冷やし緩める作用、ナトリウムの多い陽性のものは身体を温め締める作用があるとされている。マクロビオティックWebが詳しい。

2014/06/16

リブレライフの特撰玄米油「和の玄米OIL」

宮城県の自然栽培研究会が栽培した有機JAS認定玄米を低温圧搾した玄米オイル。



もちろん放射能検査済で1.4ベクレル以下で不検出。最新データはこちらから見られる。
http://www.riblelife.com/top/prof.html#radioactive

何かと重宝でだいぶ食べました
オリーブオイルも好きだが、日本人はやっぱり米。米油はときどき見かけるようになったが、白米より玄米のほうが身体によい成分がたくさん含まれている。玄米の油はないものだろうかと思っていたときに、国分寺のカフェスローで見つけた。

初めて見たとき、「高っ!」と思ったが、含有成分を見たらなんだかすごそうで買ってしまった。若さを保つビタミンE、生活習慣病の医薬品としても用いられているガンマーオリザノール、活性酸素を抑えるトコトリエノール、コレステロールの吸収をブロックする植物ステロールなど、健康食品並みに身体に良い成分がたくさん入っている。

加熱しても成分は損なわれず、生でも加熱しても使えるのも良い。クセはなく、旨味とコクがあるオイルなので、生でドレッシングや刺身醤油に少し入れて、オリーブオイル感覚でパンにつけて、パスタなどイタリア料理に、と用途は広い。蒸しケーキの生地にティスプーン一杯ほど加えたり、鉄のフライパンでパンを焼くときに使うことが多い。精製された小麦粉に玄米成分をプラスできていい氣がする。

白米を炊飯するときに入れると玄米の栄養素が入った白飯になるらしい。米へんに「白」と書いて「粕(かす)」。米へんに健康の「康」と書いて「糠(ぬか)」。玄米は食わず嫌いで白米を食べている家族にあげようかとも思っている。米に油を入れるのには、抵抗があるかもしれないが。

*製造元リブレライフ:
http://www.riblelife.com/index.html

2014/06/15

かえる印の蚊取り線香

部屋の広さにもよると思うが、密閉した室内で使うのに煙の量がちょうどよいのがかえる印の蚊取り線香だった。

これまで何巻使っただろう・・・
かえる印に行き着くまでに、天然除虫菊の他の蚊取り線香も何個か試したが、気密性の高いアパートでは煙くて喉がいがらっぽくなることがあった。

ただ、かえる印だと屋外で使うには少し煙不足なようで、蚊取り線香ホルダーに入れて右の腰にかけていると、首や左手はときどき蚊に刺されてしまう。煙が多いものは外で使うのにいいかもしれない。

化学的な蚊よけがいろいろあるが、生態系への影響と人体への影響は不確かだ。海外では「POISON」(毒物)のマークを記載しなければならないようなものも、日本では普通に売られている。

和歌山県有田市生まれのかえる印は、無添加、無着色。完全に自然のものだけでできている。原料の除虫菊は中国雲南省で無農薬で栽培されている。有田市でも昔は除虫菊が栽培されていたという。国産の自然栽培除虫菊の蚊取り線香をいつか見つけてみたいものだ。

*販売元ほんもの総合研究所:
http://www.hon-mono.com/products/kaerusenko.html

2014/06/14

Nabali Tree Olive Oil (パレスチナ産 有機エキストラバージンオリーブオイル)

我が家で出番が一番多いオイルは、フェアトレードのパレスチナ産オリーブオイル。


子どもの頃は、オリーブオイルは臭いものだと思っていた。変な匂いがして、あんなものをパンにつけるくらいなら、何もつけないほうがましだと思っていた。フレンチやイタリアンのお店でパンと一緒にオリーブオイルがよく登場するが、オリーブオイルよりバターをちょうだいと言いたくなる、という声も身近で聞く。

お菓子作りにも
自分で買い物をするようになって、臭いのは搾油方法などに起因する劣化の証拠だということを知った。

カナンフェアトレードのNabali Tree Olive Oilは、劣化しにくい低温圧搾法で搾油している。フルーティないい香りがして、加熱すると特にふんわり香る。加熱せずに舐めてみると、口触りは滑らかでスパイシーなのど越し。値段が手ごろで、クッキーなどのお菓子づくりにも気軽に使える。

今は香川に住んでいて頻繁には行けなくなったが、東京時代、よく行っていた国分寺のフェトレードのお店で、いつものようにこのオリーブオイルを購入したら、仲良しの店員さんが、パレスチナのフェアトレード商品をよく買うと話してくれて、その理由は長引く難民問題への関心だった。60年も祖国に帰れず、難民キャンプで過ごしている人もいるのだという。

それを聞いてからというもの、パレスチナ産と聞くと、心がきゅっとなる。ささやかだけど何かできることがあるなら、と手が伸びるようになった。おいしいものを食べているだけではあるのだが。

*輸入販売元わかちあいプロジェクトの商品説明ページ:
http://wakachiai.shop-pro.jp/?pid=62268137
(生産者の男性、いい笑顔です)


【関連記事】
オルチョ・サンニータ(2012/06/23の投稿)

2014/06/13

蔵の雫

ナチュラルハーモニーの蔵の雫は一番好きなお醤油だ。

http://www.naturalharmony.co.jp/trust/syouhinsyoukai/kuranoshizuku.html

無農薬・無肥料の自然栽培の大豆と小麦を天日湖塩と井戸水で仕込み、蔵付き菌で発酵させている。本物のお醤油はみんなそうだが、蔵の雫も複雑で重厚な深い味わいでだしがなくても何でもおいしくしてくれる。

お店の人に聞いた話では、お醤油を含め、今の発酵食品は純粋培養の菌がほとんどで、蔵に自生する天然の菌である昔ながらの蔵付き菌で発酵させたものは希少だそうだ。

純粋培養というのは、後で調べたら、人工的に選抜した菌を肉エキスなど菌が繁殖しやすいものを培養液にして増やした菌のことで、紫外線や放射線照射、遺伝子操作が行なわれることもあるという。安くて手軽ならそれでいいと思う人もいるかもしれないが、私はなんだか釈然としない。

天然菌と純粋培養菌についてはこちらのページが詳しい:
http://www.naturalharmony.co.jp/trust/yasai-miwakekata/4kinn.html

天然菌に元気に活躍してもらう観察力と技術を持った職人さんがいなくなってしまうのは悲しすぎる。「昔の醤油はおいしかったんだよ、今は作れる人がいなくなってしまったけど」と子どもや孫に言わないといけない未来は悲しすぎるではないか。

純粋培養の菌だと、何で培養されたかもわからないし、培養液が肉エキスならその動物は遺伝子組み替えの餌を食べさせられている可能性も高い。菌に遺伝子操作をしているとしたら、倫理的に嫌だと感じる。

職人技と自然の営みが本当のおいしさと健康をもたらしてくれる。だから、私は本物を選びたいと思う。

今のところ、お醤油だけを通販で買うことはできないが、直営店(越谷、銀座、世田谷下馬、世田谷玉堤、横浜)で購入するか、自然栽培の米・野菜の定期購入の会員になると取り寄せできる。

2014/06/12

有機鉄火味噌

鉄火味噌を一度作ったことがあるが、固い根菜を刻み続けた後、鉄のフライパンでぽろぽろになるまで根気よくかき混ぜていたら、くたびれ果てて眠りこけた。健康になるためにしたことで体調を崩しては元も子もない。

有機栽培の材料だけでできたムソーの有機鉄火味噌を見つけてほっとした。



加工品を買う上での原材料への不安も、自分で作ってまた寝込む心配も、両方とも解決したからだ。マクロビの考え方では極陽性とされる鉄火味噌。放射性物質や化学調味料、人口甘味料などの極陰性のものを中和してくれると言われている。

我が家では玄米ご飯にふりかけて食べていて、玄米も陽性なので、陽に傾きすぎるせいか、たまに休みたくなることがある。知識で食べるより、身体に聞いて食べるのが一番だと思う。自家製鉄火味噌、手動のフードプロセッサーを見つけたら、再チャレンジしたい。



*無双本舗の有機鉄火味噌は瓶入りのタイプと、袋入りのタイプがある。どちらも内容量は75g。

2014/06/11

ヤマヒサ 頑固なこだわり醤油

無農薬の国産大豆と国産小麦にこだわり、昔ながらの杉樽で寝かせた天然醸造のお醤油。


(容量は左から500ml、720ml、1.8l)

製造元のヤマヒサ醤油は、醤油造り約400年の歴史を紡ぐ小豆島で創業80年を数える。伝統を守ってきた蔵と杉樽に住む酵母がここでしかできない味を醸している。

煮物にスープに大活躍
コクがあるお醤油で、スープ、煮物、お刺身、なんでもおいしくできる。天日干し椎茸と祝島の寒干し大根を車麩と一緒にこのお醤油で炊いたら、車麩に出汁が染み込んで絶妙な味だった。本物の調味料を使うと、昆布もかつお節もだしパックも何も入れなくても、素材の味だけでおいしくできる。もちろん、「アミノ酸等」なんて化学調味料には出せない重厚な味だ。

放射性物質の測定結果もウェブサイトで公開されていて、検出下限値1ベクレル以下で不検出だ。大豆も小麦も、安価な外国産に押されて日本には生産者がほとんどいなくなってしまい、国産というだけでも貴重だが、放射性物質の検査をするとなるとさらにハードルが上がるだろう。医食同源。食べる人の健康を真剣に願う心意気が感じられる。

小豆島の名産品オリーブの花の酵母で醸した花醤(はなびしお)も気になっている。

*ヤマヒサ醤油ウェブサイト
http://yama-hisa.co.jp/

*ヤマヒサ醤油の通販サイト
http://yama-hisa.jp/

2014/06/09

Yogi Organic Tea Bedtime ヨギティー ベッドタイム

オーガニックハーブをブレンドしたヨギティーのシリーズは味が濃い。深い眠りを誘うBedtimeのブレンドは眠れない夜に頼りになる。



個人差はあると思うが、私の場合、これを飲むとコテンと寝てしまう。家族が歯の治療中に痛くてよく眠れなかったときにも助けられた。近くの食品店にヨギティーがなくて、他のブランドのリラックスのお茶を試したが、ヨギティーには適わなかった。

旅のおともにもいつも付いてきてもらう。新しい土地の刺激に頭が覚醒しすぎてしまっても、宿の隣室が騒がしくても、ヨギティーがあればすっと眠りに落ちる。

他に、喉をいたわるスロートコンフォートも頼りにしている。コーヒーのようなパンチの効いたものが飲みたいが、カフェインを避けたいときには、ルイボスチャイがノンカフェインでも程よい刺激をくれる。


ただ、ベッドタイムのブレンドは全てのハーブがUSDAのオーガニック認証を取っているわけではないそうだ。ヨギティの中で、USDA認証を取っているものにはパッケージに「USDA」のマークがついていて、こちらのページで確認できる。
●All Yogi Teas:
http://www.yogiproducts.com/products/category/tea/P0/

*Yogi teaウェブサイト(英語)
http://www.yogiproducts.com/

2014/06/08

kurrutti(クルッティ)のオーガニックレモンマートル精油

何年か前に赤坂で開かれたオーガニックマルシェで、「レモンよりレモンらしい香りと言われいる」と聞いて、レモンマートルの精油を嗅がせてもらったら、本当にそうだった。



爽やかでさっぱりした香りがするが、レモングラスのような青臭さはない。レモンの香り成分シトラールがレモンの何倍も含まれているため、「レモンよりレモンらしい」と形容されているのだという。シトラールの含有量はレモンだと3~10%。それに対し、レモンマートルは90~98%もあるそうだ。

レモンマートルはオーストラリアの植物で、先住民アボリジニの人たちが薬草として利用してきた常緑樹。抗菌、消臭、リラックス、眠気覚ましなどの効果がある。家で英語を教えていた頃、生徒が勉強に集中できるようにと、風邪予防のために、授業のときにレモンマートル精油を焚いたものだった。今はルームスプレーや、石鹸シャンプー用のクエン酸リンス、バスソルトなどに使っている。制汗剤や歯磨きペーストにも良さそうだ。

kuruttiのレモンマートルは農園からの直輸入でオーガニック認証(OFC)を取得している。精油のほかに、お茶やキャンディ、料理用パウダーなどもある。



マルシェでは成分表もいただいた。kurruttiのクレイグさんはオーストラリア出身で英語が母語だが、成分表は日本語で書かれていて、こんな難しい言葉がいっぱい並んでいるのにと感心してしまった。生まれ故郷の素晴らしいものを紹介したいという思いがこんなに難しいことも可能にしたのだと思う。

*レモンマートルについてもっと詳しく:
http://kurrutti.shop-pro.jp/?mode=f1

*kurruttiのオンラインショップ:
http://kurrutti.shop-pro.jp/

松の力

我が家の洗剤「松」「」「」の「松」は、松の樹液から作られた洗剤。


(左から、50ml、400ml、2l、お徳用18l)

東京・代々木公園で月に一度開かれているアースデーマーケットで、千葉のNPOトージバのブースに立ち寄ったときのこと。薄い琥珀色の液体が再利用の空きペットボトルに入って売られていた。ラベルもついていない。エコを追求した簡素さに、これはほんものという気がした。

松の樹液から抽出された洗浄成分を濃縮した洗剤で、用途に応じた濃さに薄めることで、洗濯だけでなく、シャンプー、食器洗い、洗車など、ほぼオールマイティに使える。洗濯にしかまだ使ったことがないが、好きな精油を入れてシャンプーにも使ってみたい。

天然成分100%なので、排水は98%以上生分解される。石けんかすが出ないので、純石けんよりも水を汚さないそうだ。石けんかすはアオコや赤潮など水質汚染を引き起こすことがある。

原料は、松の樹液からパルプなどを製造する際に副産物として出るトールオイルで、これまでは廃棄されていたもの。松の産地はブラジルで、日本の5倍の速さで成長するためだという。廃棄物の有効活用なので、洗剤を作るためだけに松を伐採したり、プランテーションを作るために熱帯雨林を破壊したりということはない。

天然成分100%を謳う商品は数あれど、原料を生産する際に環境破壊を引き出しているものもある。洗剤の原料になるパーム油は、生態系豊かな熱帯雨林やマングローブの森を伐採してプランテーションにしているケースが多い。特にパーム油は洗剤以外にも食品など用途が広く、企業が足並みを揃えて環境へのインパクトを抑えようと、持続可能なパーム油のための円卓会議が2004年に設立されている(*)。

開発ストーリーも熱い。
●「開発者の横顔―松の洗剤開発物語」
http://www.eco-branch.jp/cn16/cn37/pg178.html

*参照:持続可能なパーム油のための円卓会議
http://www.wwf.or.jp/activities/resource/cat1305/rsportrs/

2014/06/06

たけランドリー&バスウォーター(旧:バンバンブーブー)

我が家の洗剤「」「竹」「」の「竹」は、「たけランドリー&バスウォーター」のこと。竹から抽出したミネラル水で、まだ洗濯にしか使ったことがないが、お風呂に入れるなど、さまざまな利用方法があるようだ。

*たけランドリー&バスウォーター 商品ラインナップ
http://www.lalessive-aubambou.com/product.html

バンバンブーブーだったころのボトル
まだ使ってます
原料は竹炭と灰と水のみ。静岡や九州など国産の竹を有効活用することで、森林と里山の再生にも一役買っている。

優れた建材としてかつては各地で植えられてきた竹だが、竹林は手入れをしないと、繁殖力旺盛な竹だらけになってしまい、生態系が崩壊してしまう。有効活用できれば、生態系豊かな森が復活して、土砂災害の防止にもつながる。

「竹」との出会いは、東京・国分寺のフェアトレードショップ「アースジュース」のお店の方がお気に入りと教えてくれたこと。当時は「バンバンブーブー」という名前だったが、おしゃれなパッケージにリニューアルして「たけランドリー&バスウォーター」になった。新しいパッケージにはフランス語が書かれていて、「なぜだろう?」と思ったら、フランスにも輸出されているのだとか。

泡は立たないのに、なぜか汚れはきれいに落ちる。使用説明書に20分以上つけおきするように書かれていて、風呂あがりに桶に入れて一晩つけ置きして朝洗うスタイルに落ち着いた。ミネラルなどの成分で汚れが分解されるらしい。洗い上がりはさっぱりして柔らかく、柔軟剤要らずだ。

洗浄テストは以下のページで見られる。この記事を書こうと思って調べて初めて見たが、一般の洗剤とほとんど変わらなくて驚いた。

●製造元ウェブサイトより「洗濯テスト」
http://www.lalessive-aubambou.com/sentakutest.html

色落ちが心配な草木染めの服も、「竹」で洗うと色が落ちにくいように思う。藍染めのワンピースはますますいい色になっている。竹炭が主成分なので、色止めの効果もあるのかもしれない。昔から灰は草木染めの媒染によく使われてきたという。

ラインナップは全部で3種類。「竹」だけのもののほかに、石けん入りのもの、石けん+オレンジ精油入りのものがある。今も国分寺のアースジュースで取り扱っていると思うが、念のため、事前に在庫を確認したほうがよいかと思う(国立にも姉妹店「ひかりや」がある)。

通販で買えるところが見つからなかったが(追記あり*)、ほぼ同じ成分の製品を発見。


こちらは、東京のお母さんたちが3月11日の震災以降に立ち上げたプロジェクト「311TAKE Action」の一環として生まれた商品。容量のバリエーションはこちらのほうが多くて選びやすいかもしれない。

*わかりやすい商品詳細(PDF):
http://www.30ans.com/whatnew/okaasan/130411takemother.pdf

*追記(6/20)
東京・LIMAのネット通販で取り扱われているのを発見しました:
http://lima-netshop.jp/SHOP/841002.html

2014/06/05

生分解する洗剤 海へ…

うちの洗濯洗剤は3種類あって、「松」「」「海」と呼んでいる。今日は「海」を紹介したい。


正式な名前は「生分解する洗剤 海へ・・・」と言う。海へ還ることのできる洗剤だ。ベルガモットとラベンダーの精油が入っていて、いい香りがする。メイド・イン・アースのマスクの投稿でも触れたが、オーガニックコットンも洗えるし、ウールでもカシミアでもなんでも洗える。ダウンジャケットもこれで洗っている。

ココヤシなど天然由来の成分100%で、微生物によって二酸化炭素と水に分解される。そのスピードは1日で94%、7日で100%。分解スピードが速いほど、環境に負荷が少ないと言われている。1回に使う量がほんのわずかなので、なかなか減らないし、すすぎも1回で済んで楽だ。

鉱物油由来の合成界面活性剤を使った合成洗剤は、環境にも健康にもとてつもなく悪いと聞いて以来、普通の洗剤は卒業した。書籍『地宝論 ──地球を救う地域の知恵』(田中優著/子どもの未来社刊)には、海を守るために漁業組合で合成洗剤を追放した例さえ出てきた。登場する岩手県宮古市の重茂漁業協同組合では、合成洗剤の3ない運動「売らない」、「買わない」、「使わない」を今でも続けている(*)。

おさかなボトルのほかに、200ml入りボトル(洗濯約40回分)、500ml入りボトル(約100回分)、詰替え用もある。


ちなみに、製造元の「がんこ本舗」製品紹介ページも真剣で好きだ。
http://www.gankohompo.com/products_l_umi.html

*参照:重茂漁業協同組合ウェブサイト
http://www.jfomoe.or.jp/peninsula/conserve/index.html

2014/06/04

ネパリ・バザーロのフェアトレードカレー

我が家のカレー
我が家でカレーと言えば、ネパリ・バザーロのスパイス。

小袋に小分けになったスパイスを、自分で調合する。胃が弱いので、いつもチリ(唐辛子)は除くが、ジンジャーの辛みと他のスパイスのフレッシュな香りで充分スパイシーだ。

パンチフルナを弱火でじっくり炒めていると、もうお腹が鳴りそうになる。ベースはオーガニックのトマト缶かココナッツ缶。ナンプラー代わりにハタハタのしょっつるか醤油を入れる。エキゾチックなのに懐かしい味がする。

フェアトレードという言葉に初めて出会ったとき、フェアじゃないトレード、公正じゃない取引ってあるのか?と思った。

フェアトレードが一般商品と区別されるほど、実際には、アンフェアな取引がほとんどだと知った。自分が買うもので少しでもフェアな世界を広げる力になれるんだったら、そうしたいと思った。

ネパリ・バザーロのスパイスに出会ってからというもの、よくわからないカタカナの化学物質が並ぶアンフェアなカレールーにはもう戻れない。

マサラは、ベジタブル、シーフード、チキンの3種類がある。

2014/06/03

日本の神様カード&日本の神託カード

このブログで紹介しているものとしては変わり種だが、素敵なものなので紹介したい。

朝起きたら、オラクルカードを引いて、今日という1日にメッセージをもらうのが日課になっている。オラクルとは神託という意味。天とつながるツールとして、太古から使われてきたものらしい。

インスピレーションをくれるイラストとポジティブなメッセージが書かれたカードで、西洋の天使のカードがよく知られているが、やはり日本人の自分。日本の神様のオラクルカードはないものだろうかと思っていたら、あった。



48柱の日本の神様が登場する「日本の神様カード」、弁天様などおなじみの神々の他に自然の聖霊や生き物が登場する「日本の神託カード」の二種類がある。著者の大野百合子さんが神社で瞑想をして浮かんだイメージが名前と共にカードに描かれ、受け取ったメッセージが解説に書かれている。どれも大切なことを思い出させてくれる内容で、当たる当たらない以前にカードを引くと励まされる。ミニ版「日本の神様カード ミニ」と、辞典のような本「日本の神様 言霊ノート」もある。

ぴったりのカードが出ることがほとんどで、弱気になっていると弱気を雷で打ち砕いてくれる「八雷神」をしょっちゅう引く。

自分には解決できないような気がする問題について悩んでいたある日、たまたま神社を通りかかり、なんとなくお詣りしたくなった。鈴を鳴らし、二礼して顔をあげると大きな丸い鏡が置かれていて、真ん中に自分が映っていた。自分を拝むなんて不思議な感じがしたが、その夜、「日本の神託カード」を引くと、「分け御魂」が出た。分け御魂は、人間の心に分け与えられている神様の御魂のことだという。自分の中に神性が宿っているという意味で、「あなたは解決できる力を持っている。自分を信じなさい」と教えてくれたのかもしれない。その後、2日連続で分け御魂のカードが出た。不思議なこともあるものだ。

難しい言葉が出てこないので、日本の神様について学ぶにもぴったりだ。神様の名前とイメージがわかって、神社に一層親しみがわいてくる。