2014/08/30

馬路村公認飲料ごっくん馬路村

蜂蜜と馬路村で栽培されたゆずと水だけでできたさっぱりドリンク。25年以上も愛されてきたロングセラー商品だ。


ラベルの「こんなときに」のところに、ふるさとを思うとき、と書かれているせいか、どこにいてもこれを飲むとなんだかホームな感じになれて、またがんばれる気がする。

馬路村では、農薬や化学肥料、除草剤を一切使わずにゆずを栽培している。馬路村農協のウェブサイトからゆずづくりの指針を以下に引用したい。


馬路村流ゆずづくりの指針

一、健康的なゆずづくりが私たちの基本です。
二、除草剤、化学系農薬、化学肥料を一切使用せず、有機栽培に準じてゆずを育てています。
三、ゆずの搾りカスは山の木の皮を混ぜて発酵させて堆肥にし、ゆずの根本に返す事によってくるくるまわる循環型

こういう飲み物には果糖ブドウ糖液糖が入ったものがほとんどなのに、砂糖すら使わずに、蜂蜜だけで甘味をつけている。香料も酸味料も保存料も入っていない。ほんものの飲み物だ。


果糖ブドウ糖液糖をなるべく避けている。なぜかというと、理由はいくつかあり、液体なので血液への吸収が早く、糖尿病になりやすいこと、血糖値がぐんと上がるため、すぐにまた食べたくなる肥満への循環もスタートさせてしまうこと、また、原料が遺伝子組み換えコーンの可能性が高いことがその理由だ。(検索すれば、いろいろ出てくるが、一般の方があまり抵抗を感じないメディアでも取り上げられていたので、リンクをつけておきたい→“天然甘味料でも要注意!米国で使用制限広がる「異性化糖(果糖ぶどう糖液糖)」があふれる日本”/ダイアモンドオンライン

家庭で作るようなシンプルな素材だけでできたものが一番おいしい。もちろん、シンプルな素材で作るとなると、素材の良し悪しが味を左右するから、なるべく自然の摂理に沿って栽培されたものが使われていることが多いように思う。

*馬路村農協ウェブサイト
http://www.yuzu.or.jp/

*馬路村農協の商品紹介ページ
http://www.yuzu.or.jp/umaji_shopping/products/detail.php?product_id=27

2014/08/27

N Harvest(エヌ・ハーベスト)さんのチャイスパイスミックス

N Harvestさんは、オーガニックスパイスとドライフルーツを取り扱っているお店。初めて出会ったのは、代々木公園のアースデイマーケットだった。西荻窪に実店舗ができているのを見つけたときは、城ができたんだ!よかったなぁーとうれしくなった。

よく使うので、今日はチャイスパイスミックスを紹介したい。



スリランカで有機栽培された風味豊かなシナモン、ジンジャー、カルダモン、ペッパーがバランスよくミックスされている。家庭で簡単に本格的なマサラチャイが楽しめ、一袋で約25杯分できるそうだ。

紅茶とミルクと一緒に煮出して飲むのが本来なのだが、なにせ無精者で、あんまりそうやって飲んだことはない。いつもクッキーやスコーンなどのお菓子やパンの生地に使っている。ほんの少量で強い香味が広がるのがすごい。ココアに混ぜるとスパイシーなココアになり、寒くなってきたら恋しくなる味だ。

*N HarvestさんのFacebookページ
https://www.facebook.com/nharvest.organic

*N Harvestさんのショッピングサイト
http://www.rakuten.co.jp/nharvest/

2014/08/24

マルシマ 芋自慢!がんこ農家がこだわった有機生芋蒟蒻

広島県産の有機こんにゃく芋で頑固農家がこだわって作ったこんにゃく。


原材料のこんにゃく芋はなんと在来種。収穫まで3年かかるそうだ。効率を重視する世の中で一代交配種(*)全盛のなか、在来種はどんどん絶滅してしまっている。たいへん貴重な存在だと思った。
*一代限りの種で、種とりができない。育種に雄性不稔性を利用したものでなければ種とりはできるが、できても同じものができるとは限らず、固定化に何年もかかる

私はこんにゃくが大好きなのだが、東電の原発事故でめったに食べられなくなり、正月の煮しめもここ数年こんにゃく抜きで悲しかった。

というのは、有機こんにゃくは普通のスーパーでも見かけるようになってきたが、「国内産」とだけしか書かれていないものが多く、放射性物質の検査結果が書かれている店はほとんどないからだ。あっても検出下限値が20~30ベクレル程度で、1ベクレル以下のところは自然食品店でもほんの数店しか知らない。書いていなければ、産地で判断するしかないが、国内産としか書かれていなければ、それすらもできない。こんにゃくの名産地の群馬県にも、残念ながら東電の原発からの放射能が降ってしまった。悲しい。

このこんにゃくにはちゃんと「広島県産」と書かれていて、うれしかった。何年かぶりに好物を食べることができた。しかも栽培してこんにゃくにしてくれた農家さんの名前と住所とメッセージまで書かれている。凝固剤には貝からとれた水酸化カルシウムを使うというこだわりよう。

味はもちろん最高においしかった。柔らかくて優しい味で、1枚を切り分けて、ステーキ、煮物、スープにしていただいた。

高松の商店街のお豆腐やさんで見つけた。このお店では、お豆腐以外に、自然食品店でもレアな有機・無農薬食材を扱っていて、お店の方も誇りを持って働いていた。「これも無農薬ですか?」と聞くと、「そう。すごいでしょ?」という返事がかっこよかった。客に取り扱い品のことをきかれて、こんなふうに胸をはれる店が増えることを願う。

*マルシマ 商品紹介ページ
http://www.junmaru.co.jp/products/detail.php?cat=12&id=113


(右:板こんにゃく/左:玉こんにゃく)

2014/08/21

ケンコーオーガニックフーズのシシリア島産オーガニックレモンストレート果汁

イタリアのシシリア島で有機栽培されたレモンを絞ったままビン詰めしたストレート果汁。濃縮還元とはおいしさが全く違う。

オーガニックレモン果汁ストレート100% 250ml


このレモン果汁にメープルシロップを入れて、水や炭酸水で割ると、味はおいしい経口補水液ができ、夏の水分補給にぴったりだ。簡単にできるので、暑くてさっぱりしたものが飲みたいときによく作っている。オリーブオイルと塩と合わせてドレッシングにしてもおいしい。

香川に来て、豊島で有機栽培のレモンが作られていると聞いたが、なかなか近所では売っていない。防かび剤のナンチャラ(アルファベットだったり、カタカナだったり)を使用しています、と注意書きのある外国産レモンしか近所では見かけない。とても食べる気にはならないのだが、レモンを料理に使いたいときもあり、そんなときに見つけたのがこのストレートレモン果汁だった。レモンを絞ったみたいな風味で、収穫前にも後にも農薬の心配がないので、とてもありがたい存在だ。

*ケンコーオーガニックフーズ website
http://www.kenkohorganic.jp/

2014/08/18

山清の有機きなこ

国内産の有機栽培大豆を100%使用した山清の有機きなこ。「北海道産」など、左下に貼られたシールにわかりやすく栽培された都道府県名が記載されている。



遠赤外線焙煎で豆の旨味を引き出しているそうだ。粉末緑茶ときなことすりごまを混ぜて、お湯を注ぐと、即席の抹茶ラテみたいになり、満足感も高くて、自分の中で最近のブームになっている。

香川に移住を検討していた頃に東京のちょっとこだわりスーパーで山清の製品を発見し、添加物が一切入っていなくて、なるべく国産原料にこだわっていることに好感を持った。住所を見てみると、移住を検討していた町の一つだった綾川町にあることを知り、綾川町は自然派の人が多いのかも、と期待が膨らんだ。

綾川町に移住してみて、少数派ではあるが、田舎のわりには有機や無農薬、無添加のものが結構あり、町内に白砂糖不使用の米粉のおやつを作っている会社もある。母もきゅうりの辛子漬けに使う有機からしを近所で見つけて、山清って綾川の会社だったね!とうれしそうに電話をくれた。金儲けばかりで売上高が多い企業よりも、ほんものの製品を作っている企業があることのほうが、町の誇りになる、そんな世の中になるとうれしい。

*山清 website
http://www.yamasei.jp/

2014/08/15

森修焼のうつわ

森修焼は、高純度の天然石をブレンドして焼いた陶器で、高い放射率の遠赤外線とマイナスイオンを発生し、アクを消して素材の本来のおいしさを引き出してくれる。また、鉛やカドミウムなど有害な重金属類が入っていない。

森修焼の保存容器

初めて出会ったのは山梨の清里を旅行したときのこと。ぶらぶら歩いていたら、有機栽培の食材とていねいに作られたほんものの調味料にこだわったカフェのチラシを見つけて、夕飯をそこでとることにした。そのカフェで使われていたのが森修焼の器だった。食器にまで安全にこだわるくらいだから、料理ももちろん愛にあふれた素材ばかりで、雨の中の長い散歩ではあったが、行ってみて良かったと思うお店だった。

そのお店で森修焼のチラシをもらい、普通の焼き物には重金属類が含まれていることがあるのを知った。その後、インターネットで詳しく調べ、開発の背景にあるストーリーを読んで興味深く思った。

陶器のうつわとプラスチックのうつわにアサリを入れておくと、陶器に入れたアサリが早く死ぬことに気がついた開発者の谷口さんは、陶器にはアサリを死なせてしまう成分が入っているんだろうかと、さまざまな研究を始めたそう。研究の結果、陶器の中には大量の鉛やカドミウムなどの重金属類が付着しているものがあることがわかり(血中濃度が高まると、嘔吐や下痢、高血圧、腎臓障害、骨軟化症、発ガンなどの恐れがある)、本当に安全な食器を作りたいと研究を重ね、森修焼が生まれた。森修焼は、悪いものをなくしただけでなく、マイナスイオンは絹の2倍、遠赤外線は備長炭と同程度放出していて、静電気や環境汚染などから保護する力も備えている。電子レンジで加熱しても、食品のビタミンの損失が少なくて済むそうだ(*詳しくはコチラ)。

それまで、コーヒーを淹れるのに、プラスチックのドリッパーを使っていたが、森修焼のドリッパーに変えてみた。同時に比較したことはないが、おいしく入るような気がする。熱いお湯を注いだときにプラスチックだとちょっと変な匂いが気になっていたのだが、森修焼にして全くなくなり、コーヒーを淹れるのがますます楽しくなった。おさいふと相談しながら、少しずつ増やしていきたい。

森修焼 円すい形 ドリッパー

*森修焼Website
http://www.shinshuyaki.com/


※上記は一例で、その他にもたくさん商品がある

2014/08/12

マヤナッツコーヒー

コーヒーの代わりになるものを飲みたいとき、穀物コーヒーやタンポポコーヒーなど、代替品はいろいろあるが、マヤナッツコーヒーが一番だまされるかもしれない。

*全国の取扱店リスト
http://mayanuts.jp/?page_id=21

マヤナッツコーヒー風
山梨の清里を旅行したときのこと。地元の有機栽培野菜で作った料理を食べさせてくれる食堂に寄ったら、九州から移住したというお店のお兄さんがマヤナッツコーヒーのことを教えてくれた。「これが一っ番だまされる」と言うので、試してみたら、本当にそうだった。コーヒーの代替品は、コーヒーだと思って飲むと違和感があるものも多いが、マヤナッツコーヒーはかなりコーヒーに近い。

マヤナッツは、グアテマラに自生する栄養満点のナッツで、マヤナッツの森を守ることと、森に住む女性たちの暮らしを守ることにもつながっている。マヤナッツコーヒーはこのマヤナッツを焙煎して粉にしたもの。お菓子づくりなどにも利用できる。焙煎せずに粉末にしたものもある。

*マヤナッツプロジェクト(通販で取り寄せ可能)
http://mayanuts.cart.fc2.com/

2014/08/09

ラパン・ノワール(くろうさぎ)の天然酵母パン

前回紹介した木のひげの次に知って、同じくらいたくさん食べたのがラパン・ノワールさんの天然酵母パン。

●通販で取り寄せが可能
http://www.lapin-noir.co.jp/achat/index.htm

●ラパン・ノワールのパンづくりについて
http://www.lapin-noir.co.jp/pain/index.htm

代々木公園で定期的に開催されているアースガーデンと、年に一度NPOポラン広場が開催するオーガニックショーに出店されていたときに、原発に反対されているのを知って、きっとここのパンなら放射性物質や化学物質は入っていないだろうと思ったのがきっかけだったように思う。

そこでは、“No-Nukesパン”と名付けられた脱原発のパンも飾られていて、激しいパワーのこもったパンかと思いきや、繊細で優しい味のパンばかりで、脱原発を願っているのも、自然の摂理に沿ったパンづくりをされているのも、自然環境への愛情、人の健康を配慮する優しい気持ちからなんだろうなぁと想像した。国産小麦を使用し、できるかぎり有機または自然栽培の原料にこだわっている。酵母も自家培養のレーズン種、酒種、サワー種を素材に応じて使い分けている。

旬の素材を使った食事パンやおやつパンもいろいろあって、いつも選ぶのが楽しかった。夏野菜のピザや、うずまきごまレーズン、クリームチーズと林檎が入ったパンなど、珍しいパンをぐるっぺで買っては武蔵野の森公園でカモを眺めながら食べたのが懐かしい。朝食には地粉パン、カンパーニュ、コンプレ100(石臼挽自家製粉の全粒粉100%)などがお気に入りだった。

●取扱店のリスト:http://www.lapin-noir.co.jp/shops/index.htm

*ラパン・ノワールさんwebsite
http://www.lapin-noir.co.jp/index.htm



2014/08/06

木のひげの天然酵母パン

東京に住んでいたころ、天然酵母パンとコーヒーが毎朝の楽しみだった。お気に入りの名店が何軒かあり、そのうちの一つが木のひげさん。自家製天然酵母の元祖とも呼ばれていて、天然酵母パンの本には必ずと言っていいほど登場する名店だ。

●通販で取り寄せも可能

レーズン・カンパーニュ
酵母はレーズン+全粒粉
「天然酵母」という言葉自体あまり知られることのなかった30年以上前から、自家製の天然酵母でパンを焼きつづけている。

小麦粉と全粒粉は低農薬の南部小麦、ライ麦はカナダ産で有機栽培、ドライフルーツやナッツ類はノヴァの有機栽培のもの、卵や牛乳も非遺伝子組換え飼料で育った鶏と牛からいただいたもの、ナタネ油はカホクの非遺伝子組換えのもの、と安全でおいしい原料にこだわっている(原材料の一覧はコチラ)。

南部小麦については、放射性物質検査結果がわかるもののみを使用していて、仕入先の東日本産業株式会社が公表している検査結果を見ると、検出下限値が0.5~0.9ベクレル以下で不検出となっている。

トーストしたてのパン
ふわふわした食パンに慣れていた頃に初めて食べたら固くてびっくりしたが、南部鉄器のフライパンで蓋をして弱火でトーストすると、表面はカリッと香ばしく、中はもちっとして、噛みしめるほどに麦の甘みと繊細な風味が広がり、すっかりとりこになってしまった。

東京では、自然食品店のナチュラルハーモニー、ぐるっぺ、ナチュラルハウス、こだわりやなど、ほとんどの自然食品店にあって、いつでも買えたのだが(取扱店リスト)、香川に引っ越してからは一度も見かけていない。四国のおいしい天然酵母パンのお店ももちろんたくさんあるが、木のひげのパンは未だに恋しい東京の味だ。

●木のひげのパン
http://www.din.or.jp/~kinohige/

木のひげさんも登場する自家製天然酵母パンの本。レシピや、原料についてのコラムのほか、自分のペースで天然酵母パンづくりを楽しむ人々がたくさん登場しておもしろい。

自家製天然酵母のパンづくり


2014/08/03

たねの森の固定種・在来種の種

自分で種を採取しつづけることができる固定種・在来種の種を販売するたねの森さん。珍しい野菜やハーブが多く、パッケージも、カタログもかわいい。種は、農薬・化学肥料を使わずに栽培されている。

●無農薬・無化学肥料のたねの店「たねの森」
http://www.geocities.jp/tanenomori1/index.html

たねの森のカタログで見たことがあり、東京にいたときに固定種の野菜を栽培している農家さんに送ってもらって食べたことがある、グリーンゼブラというトマトと、ローザビアンカというナスを、近所のスーパーにある産直コーナーで発見した。香川でも固定種の野菜を栽培している農家さんがいるなんて、ととてもうれしくなり、カゴに入れてレジに並んだ。

レジを打ってくれた女性が、白と薄紫色のしましまの大きなナスを見て、「これは何ですか??」と興味シンシンにきいてくださり、「ローザビアンカと言うヨーロッパ原産の固定種のナスです。厚めの輪切りにしてソテーにするととろーっとしておいしくて」と説明したら、「へぇー!私農家の娘やけど初めて見たわぁ~。こんなナスあるんやねぇ、おいしそうー」と喜ばれ、こんなふうにして固定種・在来種の野菜が広がったらうれしいなぁと思った。

たねの森の種は、香川だと、栽培が簡単そうな品種のものが少しだけだったが、高松のアーバンリサーチドアーズですみっこに置かれていたのを見かけた。東京では、自然食品店のぐるっぺとGAIAで見たことがある。

*取り扱い店リストはこちら:http://www.geocities.jp/tanenomori1/link.html

一般に販売されている野菜のほとんどは、一代交配種(F1種)という種とりのできない(できても親と同じものが取れず、固定するのに何代もかかる)品種。その危険性を指摘した「タネが危ない」を読んで、固定種と在来種のたねを守るために、できることをしたいと思うようになった。

タネが危ない

この本で事実を知ってからは、なるべく固定種・在来種の野菜を購入して、農家さんをささやかながら応援し、自分で栽培する野菜も、たねの森、野口種苗さん、浜松の畑懐さん固定種・在来種の種を取り寄せて栽培するようになった。