2014/07/31

更新についてのお知らせ(2014年8月~)

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

6月、7月と毎日更新してこれましたが、8月以降は少しペースを落として、3日に一度の更新とさせていただきたいと思います。次回の更新は8月3日になる予定です。

よろしくお願いいたします!


木になる紙

「気になりますか? 木になる紙。よかったらサンプルお持ちください」

国際展示場で開かれた“エコ”製品の展示会で、熱いおじさんにパンフレットを差し出された。水に溶かれた灰色と白のパルプを示しながら、どちらかが間伐材から作ったパルプで、もう一方が古紙パルプで、混ぜるとこんな色の紙になる、と説明されたような記憶がある。

その展示会には、もちろんほんものの製品もたくさんあったが、環境破壊や戦争に加担している企業も参加していて、“エコ”とは名ばかりの製品もたくさんあったので用心深くなっていて、そのときは内心(オヤジギャグかよ)と冷たくあしらってしまった。エコペーパーなんて言ったってまがいものもたくさんある。

あとになってその「木になる紙」のことを思い出し、よく調べてみたら、森の木をつくる紙という意味で「木になる紙」と名付けられているのだとわかった。古紙70%に日本国内の間伐材から作ったパルプが30%で作られていて、間伐の作業をしてくれる人にきちんとお金が入る仕組みになっていた。

最近、自宅で使う印刷用紙を探していたら、展示会で聞いたときは九州産という広い範囲のものしかなかったが、もっと範囲が狭く、顔の見えやすい関係でできていそうな、びわ湖の森の木になる紙というのができていた。運営しているのは、びわ湖の森を守る活動をしているkikitoという滋賀県の協議会だ。紙をよく見ると、古紙が混ざってできた微小な点のようなものが見えるが、漂白をしまくって水を汚すような作られ方をするエコペーパーもどきよりずっといいと思った。


放置された森は荒廃していく一方だが、間伐などの手入れをすれば森は生き返る。生き返った本来の森は、人間に燃料や原料としての木材を提供してくれるだけでなく、保水力を保って土砂崩れなどの災害も防止し、おいしい水を涵養し、動植物のすみかとなって憩いの場を提供すらしてくれる。間伐材を有効活用し、手入れをしてくれる人々にも生活の保障ができるようになれば、継続して森の手入れができ、森を守っていくことができる。

熱帯雨林を破壊して、原住民を暴力的に追い出して、作られているコピー用紙も多い(コチラをご参照)。森を破壊する紙と、森を作る紙がある今、私は森を作る紙を選びたい。

2014/07/30

波花堂の御塩

御塩(おしお)と書いて「ごえん」(御縁)と読ませるなんてニクい。


小豆島に料理に行ったときに、泊めてもらった有機農家さんが営むペンションで、おかみさんが教えてくれた御塩。小豆島に移住してきた若い方が苦労もされながら復活させた地元産のお塩で、平釜で煮詰めて手作りしているものだそうだ。甘みがあっておいしい御塩で、御縁があって巡り会えて良かった。

香川は讃岐三白と言って、綿、和三盆、塩が昔からの特産品だったという。和三盆は今もあるが、塩も復活しつつあることを喜んでいる人も多い。おいしい自慢のご当地塩を守るために、きれいな海を保ちたいと思う人が増えてくれたらいいなぁと思う。

●「地元商店」の商品紹介ページ(インタビュー付き)
http://shop.jimo.co.jp/products/detail.php?product_id=83

2014/07/29

金沢大地のオーガニック大豆珈琲

石川県で有機栽培された大豆を焙煎して粉末にした珈琲風飲料。



濃いめにお湯で溶いてから豆乳を入れると、結構だまされる。珈琲をソイラテにしたと言われても私ならわからないかもしれない。お菓子に混ぜると、少量だときなこ、多めだと珈琲に似た風味になる。蒸しケーキに混ぜるのが気に入っている。国産大豆というだけでも貴重だが、有機栽培となるともっと稀有な存在。「国産有機大豆使用」と書かれたお豆腐なども生産地がわからないものが多い中で、生産者が自ら加工しているものなんて、金沢大地さん以外では見たことがない。

石川県の有機農家さんたちが運営する農産工房の金沢大地。砂糖ではなくて、有機栽培の米や芋を使った飴で甘みをつけたジャムもかわいくておいしい。金沢市の近江市場に直営店たなつやがあり、一度旅行で行ったが、どれもおいしそうでお土産選びはかなり悩ましかった。

*金沢大地 商品紹介ページ
http://www.k-daichi.com/products-soybean-coffee.html

2014/07/28

ゾネントアの月のお茶

ゾネントアのお茶を初めて知ったのは、月のお茶のシリーズがきっかけだった。

4種が入ったアソートタイプ


月の満ち欠けが潮の満ち引きや樹木の水分量、植物の成長に関係していることを知った頃で、人間も自然の一部だからきっと影響を受けているんだろうと思い、月のリズムに合わせた何かを暮らしに取り入れてみたいと思っていた。ちょうどその頃に目に留まったのが月のお茶だった。


(左から右へ、新月のお茶、上弦のお茶、満月のお茶、下弦のお茶)

新月上弦満月下弦の4種がある。忘れっぽくて、継続して飲めていないため、効果のほどはまだよくわからない。でも、どれもおいしくて、月の動きを意識するきっかけになっているのは、暮らしにちょっとした楽しみを与えてくれている。4種が5袋ずつ入ったタイプもあり、まずはこちらから試してみるのもいいかもしれない。


三軒茶屋のカフェオハナでも月の動きに合わせて、ドリンクメニューとして出されていた記憶がある。

2014/07/27

ゾネントアの有機ハーブティ イッツオールグッドフロッグ

有機ハーブをブレンドしたゾネントアのハーブティシリーズ。ネーミングもパッケージもかわいくていろいろ試している。

なかでもよく飲んでいるのは、イッツオールグッドフロッグ。鼻と喉が弱いので、花粉症の時期は特によく飲む。うちでの通称は「のどにカエルまきつくやつ」。イラストで記憶していてこう呼ばれるようになった。ハッピーそうな笑顔のカエルが喉を良くする魔法をかけてくれるような気がする。実際にはのどのイガイガのことがカエルで表現されているらしいのだが。



オーストリアの伝統的なレシピをもとにブレンドされていて、イッツオールグッドフロッグにはリンデンフラワー、エルダーフラワー、ローズヒップ、オオバコ、マロウが入っている(すべて有機栽培)。オオバコは日本でも昔から喉や咳の薬に使われていて、遠く離れたオーストリアでも喉のお茶に使われているというのは興味深い。

*輸入販売元おもちゃ箱 商品紹介ページ
http://www.kobitonomori.jp/products/detail.php?product_id=322

2014/07/26

ひしわの農薬を使わずに育てた紅茶

ケニアの山麓で丁寧に育てられた無農薬の紅茶。

ひしわ 農薬を使わずに育てた紅茶


パッケージの「自然はおいしい」という言葉通り、土を大切に、手摘みで丁寧に作られたおいしい紅茶だ。

お湯を注いだ後、うっかり放置してしまうのは私くらいかもしれないが、濃いめの紅茶で、お湯に浸ける時間が長いとガツンとくる味になってしまう。短時間でも味が出るので水出しにはぴったり。水出しにしたひしわの紅茶はきれいなオレンジ色が涼しげで、渋みがなくすっきりながら深い味わいだ。

一つ残念なのは、ティーバッグと紐を止めるのにホチキスが使われていて、コンポストにそのまま放り込むことができないこと。ホチキスの針は土に還らない。袋も化学繊維かどうかわからないので、庭のハーブのまわりに茶葉だけばらまいている→8/2追記:袋はコットンリンターという綿でできた素材で土に還るそう)。最近は天然素材の袋を糸だけで止めてあるものも増えていてありがたい。

*ひしわ website http://www.hishiwa.co.jp/tea/tea.htm

2014/07/25

野生のオレガノ

アサクラさんの「野生のオレガノ」で、オレガノは花を使うものだということを初めて知った。



日本だと市販のオレガノは葉を乾燥させたものが多いが、オレガノの葉は香りが全くしないのだそうだ。売っているからには、香りがするとばかり思っていたが…。じつはオレガノは花しか香らないもので、葉は生はもちろんドライにするともっと香りがしない。イタリアでは、オレガノを生ハーブとして料理に使うことはなく、乾燥させた花を使うのだという。

野生のオレガノは、その名の通り、山に自生するオレガノ。栽培ものと野生のものとでは香りが全く違うそうだ。作ってくださっているのは、有機栽培の小麦とぶどうの生産者で、まちおこしのリーダー的存在のアントニオさん。山に自生するオレガノは、日本の山菜やキノコと同じく見つけるのは大変。また、暑い中の作業になるため、朝早くと夕方遅くにしか収穫できない。花を摘んだらブーケ状にして乾燥させる。屋外ではなく屋内で風をあてずに3週間~1カ月ほどじっくりと陰干しされている。こうしたほうが香りが損なわれないのだそうだ。

トマトにオリーブオイルをかけて、軽く天日塩をふり、野生のオレガノをぱらっとかけるのが大好きで、もしかすると一番おいしいトマトの食べ方かもしれない。アサクラさんのウェブサイトに載っているレシピも簡単でおいしいのでご覧いただければと思う。

*アサクラさん「野生のオレガノ」紹介ページ
http://www.orcio.jp/oregano/index.htm

2014/07/24

ポナペペッパー

グアムの南東にあるポナペ島で農薬と化学肥料を用いずに栽培されているポナペペッパー。加工時にも添加物は一切使用していない。

白胡椒のホールタイプ


未成熟の実を摘んでじっくり乾燥させたぴりっと辛い「黒胡椒」と、熟した実を水に晒してから外皮を剥いで乾燥させた穏やかな辛さの「白胡椒」がある。まだ黒胡椒しか使ったことはないが、さわやかなピザにスープに欠かせない。香りがさわやかで、ミネストローネやラタトゥイユなどのトマトベースの料理にも、岩塩のスープなどにも、ぱらっと入れると華やかな香りが広がって、ぐっと美味しくなる。

ポナペペッパーに出会うまで、自分にとって胡椒は別になくてもいい調味料だったのだが、ポナペペッパーは入れるとぐっと風味が豊かになり、今や欠かせない調味料になっている。ポナペのおかげで胡椒のイメージが変わり、こだわって作られた胡椒を見つけると試してみたくなる。

香りが良いのは、ポナペ島が胡椒の栽培に適しているため。湿度が高いので、香りの成分が揮発せずに実の中に封じ込められているのだそう。胡椒は普通、年に一度しか収穫できないものだが、ポナペ島の場合は一年中収穫でき、いつでも新鮮な胡椒を出荷できるのも風味が良い理由らしい。

2014/07/23

和歌山の龍神梅

和歌山県の龍神村で無農薬・無化学肥料で栽培された梅と赤紫蘇を、着色料や保存料、人工甘味料などの化学物質を一切入れずに、家で作るのと同じように塩だけで漬けた梅干し。



*龍神自然センター 商品紹介ページはコチラ

塩は沖縄のシママース(メキシコやオーストラリアなど海外産の天日塩を沖縄の海に溶かしてから平釜で煮詰めた自然塩 [参照])を使用している。自家製の梅干しを作り出すまでは、梅と言えばいつも龍神梅だった。年に1度しか作れないので、年の途中で切らしてしまっても、龍神梅があってくれて助かっている。プラスチック容器は梅干しの酸で化学物質が溶け出す恐れがあると聞くので、オーサワジャパンから発売されている瓶入りの龍神梅のほうが好きだ。

瓶入り 300g


幼いときから「魔除けだから食べなさい」と両親に言われ、毎日食べていた梅干し。「魔除け」と言われるほど、梅干しは毒出し・毒消しの効果がすごいことを昔の人は知っていたのだろう。三年以上熟成したものが特に薬効が高いそうだ。

三年もの
自宅で放任栽培の梅を母が毎年漬けてくれていたが、持病をもつようになってからは身体がしんどくて作れないので、市販のものを買うようになっていた。幼いときは母が漬ける代わりにどこかの会社の人が母と同じように作ってくれたものとばかり思って、「魔除け」に毎朝食べていたが、市販のものは裏の表示を見ると、よくわからないカタカナや何でできているかわからない着色料や香料、酸味料など、よくわからないものだらけだった。これでは魔除けところか、魔に取り憑かれていまう、と言いたくなる。

もちろん全部が全部というわけではないが、梅と言えば紀州というほどの名産地・和歌山県の高級な梅干しでも、人工甘味料や化学調味料(アミノ酸等)が入っているのを知ったときはショックだった。自然食品店で龍神梅を初めて発見したとき、自分の中でものすごく和歌山県の名誉回復になったのを覚えている。

なお、龍神梅は、有機JASよりも厳しいフランスの国際有機農産物認証ECOCERT(※)を取得している。ただ、認証をとるのに時間もお金もかかるため、認証を取る余裕がない生産者もいて、認証がないからといって同水準でないというわけではない。信頼できる販売店の人や、直接買える場合は生産者の方に、よく話を聞かせてもらってから買わせてもらうようにしている。

※ECOCERT(エコサート):オーガニック認証団体の世界基準とも言われている。ECOCERT認証を受けた生産物は、ヨーロッパのオーガニックに関する法律に基づき生産されたもののことで、認定を継続するためには1年に1度の厳しい実地検査・審査を受ける必要がある。原料生産のプロセスだけでなく、近隣環境の保護や容器包装ラベルに至るまで厳密に管理されている。 http://www.ecocert.com/

●龍神自然センター website
http://ryujinume.com/




2014/07/22

ネオナチュラルの浄化の森スプレー

天然樹木エキス100%の除菌・消臭スプレーで、樹木が虫や細菌から自らを守るために放つ揮発成分フィトンチッドを主成分としている。フィトンチッドには、虫を追い払う忌避効果、幹を枯らすカビや細菌を抑制する除菌効果がある。

*ネオナチュラル商品紹介ページ
http://www.neo-natural.com/fs/life/c/jo
(通販で購入可能)



浄化の森スプレーに使われている樹木エキスは、「SX300」という名前で、全国1000カ所以上の病院や養護施設で、除菌、消臭、ウィルス拡散防止に活用されていて、鳥インフルエンザ対策にも利用されているそうだ。
入っているのは、ヒバ、ヒノキ、竹、スギから抽出したエキスと水だけなので、食品まわりにも安心して使うことができる。なによりも素晴らしいのは、フィトンチッドは腐敗菌はやっつけても発酵菌には作用しないことだ。人間の肌には無数の常在菌がいて、腐敗菌がやってくると食べ尽くし、健康と衛生を守ってくれている。このパトロール隊のような発酵菌を殺すことはしないので、人間に本来備わっている免疫力が保たれるのが、浄化の森のいいところだ。

よくある抗菌スプレーは人間にとっていい働きをしてくれる菌も皆殺しにしてしまい、結局、永遠にそれを使い続けないといけなくなる。また、化学の消臭スプレーは、臭いの成分を元から去っているわけではなく、コーティングしたり、強い臭いでごまかしたりしているだけなので、根本的な解決にならない。フィトンチッドは、臭い成分や腐敗菌を直接分解して根本的に解決してくれる。

消臭を目的としてフレグランススプレーなどは、どんどん香料が強くなってきて、吸い込んだら具合が悪くなる人も増えてきていると新聞などでも報じられている。自分も気持ち悪くなるほうで、キツイ柔軟剤の臭いや、夏場は特に制汗剤と香水の臭いには対策が必要だ。具体的には、察知した瞬間に息を止めて吸い込まないようにするという程度だが…。

*ネオナチュラル website
http://www.neo-natural.com/

2014/07/21

ノヴァのオーガニックナッツとドライフルーツ

ノヴァ(Nova)のナッツやドライフルーツ類は、徹底した管理のもとで生産・流通されていて、確実にオーガニックだと信頼している。ノヴァでは、オーガニックサステナビリティフェアトレード生産者とのパートナーシップについて、しっかりと独自に考え、それぞれを明確に表明している。

  

パッケージに描かれている絵がとても素敵で、初めてノヴァの製品を手にとった。奇をてらわず、のびのびと、自分が捉えたままに描かれ、丹念に彩られた独特のタッチの果実やナッツの絵がとても好きになった。

後で調べたら、ノヴァは、すべての人が輝くことのできる社会を築きたいという願いから、知的なハンディを持つ人たちの芸術性を引き出し、表現と発表の場を提供し、人と人とをアートの力でつなぐムーブメント「もうひとつの美術館」の活動を支援していて、パッケージの絵は「もうひとつの美術館」に収められている作品だという。一袋出荷するごとに0.4円が活動資金として寄付されている

オーガニックナッツでよく買うのは、アーモンド。くるみも味噌と混ぜて和え物や、おはぎなどによく使う。どちらもつぶが大きくてびっくりした。油も塩も、何もついていないが、甘みがあって、おやつにリスのように食べてしまう。ナッツもフルーツも、一般的な高温乾燥ではなく、天日乾燥か低温乾燥でゆっくり乾かされているので、しっかりとしたうまみと甘みがある。

ドライフルーツはレーズンをよく買っていて、自家製のパン酵母を作るのに使っている。オイルコーティングなどがされていると発酵しないそうだが、余計な加工が一切ないのと、自然のままに育てられた生命力あふれるフルーツなので、元氣に酵母がおきてくれる。

*ノヴァ website
http://www.nova-organic.co.jp/



(左からアーモンド、くるみ、レーズン。いずれもオーガニック)

2014/07/20

ヘアワックスにも moonsoapのクインタプルバリア

ムーンソープさんのQuintuple Barrier(クインタプルバリア)は、1つでどこにでも使え、ヘアワックスにも、リップクリームにも、アイクリームにも、ハンドクリームにも、アロマクリームにもなる。


*Moonsoap Quintuple Barrier紹介ページ
http://www.moonsoap.com/qbarrier.html

Quintupleとは「5倍の」という意味。1つで5つ以上の使い方をというコスメの在り方を提案している。ミツロウや天然の植物油、天然の精油だけで作られていて、髪のスタイリングだけでなく、髪や肌に栄養を与え、天然の香りで心にも栄養を与える。原料には、トーゴ共和国のフェアトレード&オーガニックシアバター、タイの女性たちが手絞りしたエキストラヴァージンココナッツオイル、ソノラ砂漠のオーガニックホホバオイルなど選りすぐりの良質原料のみを使用している。

ヘアワックスはファイバーなど、化学的なものが入っていないと髪の形を決めるのは不可能だと思っていたが、Quintuple Barrierのスタイルブックの写真を見て、その前提が根底から覆された。髪を立たせたりといったハードスタイリングにはドリームウォーカー(D)、髪の流れを作ったりといったナチュラルスタイリングにはゴールデンムーン(G)が適している。

普通のワックスは、かなり強力なシャンプーでないと落とせなくて厄介だったが、Quintuple Barrierは、つけたまま眠っても髪に栄養が溶け込んでキューティクルのケアになり、落としたければ石けんシャンプーで落ちる。

何も知らなかった中高生のころ、修学旅行の荷物はものすごく多かった。ヘアケアウォーター、ヘアワックス、クレンジングシャンプー、シャンプー、リンス、ボディソープ、洗顔フォーム、ボディ用乳液、化粧水、乳液、ハンドクリーム、リップクリーム…、枚挙にいとまがない。

今では、Quintuple Barrierの携帯用の小さい缶とヨギソープさえあれば充分。身軽に旅行が楽しめるのもうれしい。

*全国の取扱店リスト
http://www.moonsoap.com/shoplist.html



(D、Gの携帯用15mlと、D、Gレギュラーサイズ80ml)

2014/07/19

タルマーリーさんの自家製天然酵母パン

自分で酵母を起こして焼くパンも、焼きたての贅沢が味わえて大好きだ。しかし、職人が作るパンは、味にも見た目にも、やっぱり熟練の技が光る。みんなそれぞれでどれもすてきが、とりわけ、大好きなのが、タルマーリーさんのパンだ。理念も素晴らしく、心から尊敬している。

できるかぎり、地産地消で自然栽培またはオーガニックの材料にこだわり、自家製の天然酵母で発酵させたパン。「和食パン」などに使われている酒種酵母は、麹菌も自家採種して育てている。タルマーリーさんの著書「腐る経済」に麹菌を選ぶシーンが出てくる。想いが強いからこそなせることだと思った。

●タルマーリーさんの著書「田舎のパン屋がみつけた 腐る経済

東京に住んでいた頃は、タルマーリーさんのパンを扱っている自然食品店が何店かあり(*)、会社の帰りに寄りやすい新宿のリマによく寄っていた。当時は、玄関を入ってすぐのところに飾られていて、今日は和食パンあるかなぁとワクワクしながら自動ドアを抜けると、ガラガラのことがときどきあった。「ないー」としょげていると、店員さんが気がついて、「あります、あります!さっき届いたばかりです!」と、届いたばかりの箱を出してきて、選ばせてくれることがあった。私の顔を見て、「あ、タルマーリーさんのパンだな」と察してくれる店員さんもいた。

*取り扱い店のリスト
http://talmary.com/wp/diary/breads/1086

タルマーリーさんの夢だったカフェも併設されている岡山県・勝山にあるお店にもいつか訪ねてみたい。自然栽培に取り組む仲間が近くに移住され、彼らが栽培した米や小麦を使い、自家採取の麹菌でパンを焼くことを、究極の目標に純粋な探求を続けるタルマーリーさん。私もその実現を心待ちに、陰ながら応援したい。

オンラインショップからも取り寄せが可能だ(発送は木・金・土のみ)。
●タルマーリーさん Online shop
http://shop.talmary.com/

2014/07/18

椰子の砂糖

椰子の花の蜜を煮詰めただけのシンプルな製法のお砂糖。

椰子の砂糖(300g)


原料が採れる椰子の木は、無農薬、無化学肥料、除草剤なしで栽培されている。加工時にも一切化学物質を入れていないし、必要なミネラルを取ってしまう加工もしていない。

香川県を初めて訪れた昨年10月、高松市にある春日水神市場で椰子の砂糖を見つけた。黒砂糖に似た外見に、ミネラルたっぷりの味わいを想像し、花の蜜というのもまた魅力的で、「食べてみたい!」とおみやげに買って帰った。輸入販売元が高松市で、高松にはこんな素晴らしい商品を扱っている会社があるなんて、と自分の中で高松の株がかなり上がった記憶がある。

東京の自宅に戻り、早速いろいろな料理に使って楽しんだ。その頃は、フライパンでよくクッキーを焼いていて、少し焦げたところがなんともおいしかった。自分で起こした酵母のパンにも、珈琲やココアにも、コクがプラスされてものすごくおいしくて、みるみるうちに食べてしまった。

また、この椰子の花の砂糖は、さとうきびから作られる砂糖よりもGI値(血糖値の上昇に関する指数で、低いと血糖値の上昇がゆるやか、高いと急激になる)がはるかに低く、上白糖のGIが110なのに対し、椰子の砂糖は35。玄米でよりも低いくらいで(玄米は55)、天然の代替甘味料としてもおすすめだという。

GI値が高い食品の危険性を警告した本を読んだという、私がよく行く自然食品店の方から、こんな話を教えてもらった。グルテンを増やすように品種改良された小麦粉や白砂糖などの高GI値食品を食べると、血糖値が急激に上がり、その後血糖値が下がるため、身体が血糖値を上げないといけないと思って糖分を必要とし、それが繰り返されて何度でも食べたくなる、つまり、GI値が高い食品は中毒性が高いのだという。

その説明を聞いて、白砂糖や品種改良が進みすぎた小麦粉を食べることは、血糖値をジェットコースターのようなものにしてしまうのだと思った。頻繁に食欲が襲ってくるので、肥満の一因にもなっているとうかがった。アメリカでは肥満が深刻な問題になっているが、意志が弱いからぶよぶよになってしまっているわけではなく、タバコのように中毒になってしまって抜け出せなくなっているためだと、その本には書かれていたらしい。小さい子が甘いものをほしがったときは特に、ミネラルが豊富でGI値の低いものにしたいと思った。

2014/07/17

ノーザンライト社のミツロウキャンドル

キャンドルナイトを楽しんだり、アロマオイルを焚いたりするときは、 オーストラリア・ノーザンライト社の蜜蝋キャンドルの出番だ。汚染のないピュアなミツロウと、燃焼を安定させるために加えられた微量の植物オイル(マカダミアンナッツオイル・ホホバオイル)だけでつくられている。

ティーライトキャンドル
キャンドルホルダーはブリキ製で丈夫
繰り返し使える

1kgのミツロウをつくるのにミツバチたちが飛ぶ距離は、なんと地球を8周分(32万km)。写真のティーライトキャンドル3個弱(約50g)に必要なミツロウは、5000~6000匹のミツバチが2週間も働いて集めてくれたものだという。ノーザンライト社では、ミツバチから大事なミツロウを分けてもらっているという意識から、ミツバチへの思いやりを忘れない。分けてもらうミツロウは、巣箱を良い状態に保つために取り除く余分な分だけ。採取後の巣はミツバチに返している。ミツバチの家族を守り、繁栄させることが、何よりも最優先されている(※)。

※参考
キャンドルのおはなし:http://www.wildtree.info/story.html

群馬県の養蜂家の方から、「一般的な蜂蜜の採集では、蜜をなるべくたくさんとるために、ブドウ糖液を巣箱に流し込むんですよ。かわいそうだから、うちでは蜂が分けても大丈夫な分だけもらうんです」という話を聞かせてもらったことがある。

ミツバチが働き回って一生懸命集めた蜜を、人間のほうがごっそりとって、ミツバチには偽物を舐めさせるなんてむごいと思った。以来、飼育方法がよくわからない場合は、ろうそくもソイワックスや櫨の実など、植物性のものを選ぶようになっていた。心ある生産者が作っているこのミツロウキャンドルを見つけたときは、すごくうれしかった。

ノーザンライト社のミツロウキャンドルは燃焼時間が長いのも特長の一つ。ティーライトタイプは小さいのに、6、7時間はもつ。ガラスの器に入れて、お風呂の灯りにしても、ゆっくり浸かっていられる。あの炎の揺らぎが持つ癒やしの力はなんなのだろう。

一時期、キャンドルナイトにはまっていた。夕食になると電気を消してキャンドルを灯していた。アースアワーの夜にキャンドルナイトをやってみたら、パートナーとは不思議と深い話になるし、夜はぐっすりと眠れて朝はぱっちり目が覚めて、それをきっかけに、毎晩のようにキャンドルナイトを楽しんむようになった。

今は一軒家に引っ越して、キャンドル一つでは部屋が広すぎるのと、焚き火ができるようになったので出番が減ったが、いつでも使えるようにストックしてある。ちなみに、東京に住んでいた頃は、国分寺のカフェスロー、国分寺にあるフェアトレードショップ・アースジュース(国立にある姉妹店ひかりや)さん、吉祥寺と自由が丘に直営店があるメイド・イン・アースで購入していた。

*輸入販売元ワイルドツリーのwebsite
http://www.wildtree.info/index.html



(左から3個入り、5個入り、10個入り)

(左からトワイライト[燃焼時間約6-7時間]、パスカル[燃焼時間約16時間]、ランプ[燃焼時間約36時間])

2014/07/16

メイドインアースのオーガニックコットン縫い糸

オーガニックコットンの生地を縫うときは、糸もオーガニックコットンにこだわりたい。

*メイド・イン・アース オンラインショップ
オーガニックコットン縫い糸 紹介ページ
http://madeinearth-store.jp/item/1057.html

最近は主に繕いものに使っているが、そのままの色なので、ふんわり優しく、不思議と何色にでも合う。この糸で縫うと、下手な手縫いでも味に見えると言われる。

自然栽培綿のガーゼ生地で、フレンチスリーブのチュニックを手縫いで縫ったこともあった。あの生地にはやっぱりこの糸がぴったりだった。白が似合わなくなったら、草木染めで染めることも考えていて、メイド・イン・アースの糸なら、無漂白なので安心して染められる。

草木染めをするとき、縫い糸が化学繊維だと染まらず、糸だけが浮いてしまう。綿の糸でも、漂白など、何らかの化学的処理をしていると、何の処理もしていない糸に比べて色が定着しにくい。

漂白をしてある他社のオーガニックコットンTシャツとメイド・イン・アースのTシャツを同じ鍋でコーヒー染めにしたことがある。他社のものはあまり色がつかず、洗濯するごとに色落ちし、数回でほぼ元通りになった。メイド・イン・アースのTシャツはきれいに染まって洗濯しても色が落ちにくかった。同じオーガニックコットンでもこうも違うものかと思った。

カンボジアで伝統の染め物を復活させた偉大な日本人の方が著書で、化学的なものがあると植物の色が染まるのを嫌がるようだといった考察を書かれていた。自然は原因と結果をありのままに見せてくれるのかもしれない。

*メイド・イン・アース website
http://www.made-in-earth.co.jp/

【関連記事】
メイド・イン・アースのぬいぐるみ ぶんた(2014/6/27)

2014/07/15

カホクの菜の花畑ナタネ油

国内産の無農薬なたねを原料にしたカホクの国産菜の花畑なたね油。



安い外国産におされ、姿を消した国産のなたね。食に対する意識の高まりもあり、国内で栽培されるなたねも少しずつだが増えつつある。鹿北製油では、鹿児島、宮崎、福岡、北海道で無農薬栽培されたなたねを、化学薬品を用いずに搾油し、手漉き和紙で濾過している。臭みはなく、コクがあり、クッキーやケーキなどのお菓子作りにも大活躍だ。

外国産のなたねは遺伝子組み換えがほとんどで、安いサラダ油などは遺伝子組み換えの可能性がある。消費者が知らないだけで、日本は実は遺伝子組み換え輸入大国なのだという。植物性油脂が入っていたら、遺伝子組み換え作物を食べる可能性があるので、そのへんでお菓子を買うことは今ではまずない(動物性ならいいかと言うと、ほとんどの牛や豚は遺伝子組み換え飼料を食べさせられている)。
※参考まで:遺伝子組み換え原料が入っていることがわかっている食品についての記事『遺伝子組み換え使用ワースト1は明治HD、おやつの『カール』など』

「遺伝子組み換えでない」という表示があっても、全重量の5%以内であれば混入が許されているので、アメリカや中国など、遺伝子組み換え作物の栽培が許可されている国のものが原料の場合は混入の可能性がゼロではない。

遺伝子組み換え作物は、日本国内では販売用作物としての栽培は認可されていないので、遺伝子組み換えの心配はない。しかし、すでに実験作物としては認可されていて、全く隔離されていない圃場で栽培されている。もし花粉などが飛んで近隣の農場の作物が受粉してしまうと、遺伝子組み換え作物が知らぬ間にできてしまうだけでなく、受粉されてしまった農家の人が知的財産権の侵害で遺伝子組み換え作物の花粉をばらまいている企業に訴えられるのだというのだから、迷惑極まりない話だ。

遺伝子組み換え作物は健康への影響がわかっていない(ラットの実験では発ガン性が見られたものもある)、遺伝子組み換え作物を栽培することは除草剤をガンガン使いまくることと同義であって土をボロボロにする(なぜならば、遺伝子組み換えとは除草剤を撒いても枯れない作物のことで、遺伝子組み換え作物と除草剤はセットだから。除草剤を売るメーカーが遺伝子組み換えを研究開発している)、除草剤耐性のある草スーパーウィードの出現など生態系の影響が計り知れない、などの理由から、私は遺伝子組み換えには大反対だ。放射能と同様、食べたい人は食べたらいいが、食べたくない人が正確に知らされないために避けられないのが問題だと思う。

遺伝子組み換えについては、以下の2本のドキュメンタリーを見た。どちらも危険を顧みずに深く切り込んでいて、衝撃的だった。

 


 
DVD『世界が食べられなくなる日』は2014年8月29日頃発売予定
ラットの実験についても予告編に登場する

まじめに命の循環の一部を担う農業を営むまじめな生産者と、食べる人とをつなぐ役割を果たし、人と地球の健康を創るほんものの製品。それを選ぶことで、そのまじめな営みを応援できるなら、値段は5倍か10倍くらい違っても、ほんものを選ぶことを望む。安い裏にはやっぱり歪んだ行為が潜んでいる。

*鹿北製油のなたね油商品一覧
http://www.kahokuseiyu.co.jp/docs/item/nataneoil/index.htm



*遺伝子組み換えについては、こちらの書籍も詳しくてわかりやすい。


いでんし くみかえ さくもつ のない せいかつ」(手島奈緒 著・竹林美幸 編/雷鳥社刊)

2014/07/14

上勝町の阿波晩茶

香川に来て初めて出会ったお隣徳島県の阿波晩茶。



自生山茶を手で摘み、乳酸発酵させたお茶で、お湯を注いですぐは酸味があり、じっくり煮出すと中国茶のような味がする。我が家では、魔法瓶に茶葉を入れ、お湯を注いで抽出している。入れてすぐ飲めば、さわやかな酸味も、しばらく置くと、じっくり煮出した深く優しい味も両方楽しめる。

「葉っぱビジネス」でも有名な上勝町に古くから伝わり、江戸時代から飲まれている。木桶で発酵させるときにはあまりに発酵力が強くて蓋が吹き飛ぶので、大きな石を何個ものせるそうだ。発酵したお茶を土用の頃に天日干しして仕上げる。

春先の花粉の頃に番茶だと勘違いして買い、飲んでみたら花粉症の症状がだいぶましになった。腸内の菌が元気だと花粉症が出にくい、発酵食品を食べるとよいとよく聞くので、発酵茶は花粉症にもいいのかもしれない。

*坂東食品さん website
http://bando-farm.com/bancha.html


2014/07/13

カンホアの塩

ベトナムのカンホアで採れた海水だけを、お日さまと自然の風の力だけで乾燥させた天日塩。



カンホアがある塩田地帯は、古くから続くベトナム有数の天日塩の産地だ。ベトナムの人々が使う塩を生産しているため、政府が汚染を防止する規制を設け、家庭排水などが入り込まないようにされている。

カンホアの塩は、「結晶のまま」、「石臼挽き」、「石窯 焼き塩」の3種類がある。



石臼引きしか使ったことがなかったが、サンプルで3種全てをもらう機会があり、「結晶のまま」のおいしさを知った。ひと粒をそのまま舌の上にのせて溶かすと、複雑な味わいが次々に現れてすーっと消えていった。ナトリウムが99%以上の精製塩とは違い、多種多様なミネラルが含まれている天日塩だからこそできること。そのまま舐めても塩辛さがきつくない。きれいな海の水から濃縮されたさまざまな成分が甘みやうまみを併せ持った深く豊かな味わいを繰り広げていく。

天日だけで塩を作るには約2〜3カ月かかるという。ガスや電気などを全く使わずに作られているので、温室効果ガスも出ず、環境への負荷がほとんどゼロなのもうれしいが、海のエネルギーに太陽と風のエネルギーが加わっていると思うと、すごいパワーが宿っている感じがする。

*カンホアの塩
http://www.shio-ya.com/

2014/07/12

鹿北製油の鹿児島県産黒ゴマ油

鹿児島県鹿北製油の黒ごま油は、農薬や化学肥料を使わずに育てられた黒ごまを、薪の火で釜煎りし、昔ながらの玉締め製法で絞って、手漉き和紙で濾過されている。

鹿児島県産
無農薬黒ゴマを使用

黒ごまは、カルシウムが多く、黒い色素にはアントシアニンが含まれるなど、ごまの中でも特に身体にいいことが知られているが、油分が少なく、ごま油の材料になるのは大抵白ごまだ。鹿北製油では、1983年に世界で初めて、黒ごま油の製造に成功した。

カホクの黒ごま油は香り高く、炒めものにはもちろん、味噌汁に少したらすと最高においしい。自家製味噌に混ぜ合わせるだけでもごはんのおともになるし、おにぎりに塗ってもおいしい。焼おにぎりにしたらもう最高だ。

黒ごまから絞ったごま油というだけでも珍しいが、国産の黒ごまを原料にしたものもある。"「身土不二」(自分が暮らす土地で穫れた季節のものを、一物全体エネルギーを余さずいただく)の精神に則り、原料本来の栄養や風味を出来るだけ損なわない、より美味しく安心な製品を提供したい"という想いから、地元鹿児島県の農家の方に農薬と化学肥料を使わずに栽培してもらっている。

玉搾りという搾油方法も今では珍しくなった。現在では、ほとんどの油が苛性ソーダやシュウ酸などの薬品や添加物を使って化学的に抽出されており、日本では表示義務がない。

*鹿北製油 website
http://www.kahokuseiyu.co.jp/docs/index.htm


(国産(左)のほか、値段が手頃な外国産有機黒ゴマ油(右)もある。)