2012/06/23

オルチョ・サンニータ(オリーブオイル)

料理用の油は、このオリーブオイルかごま油のどちらかを使っている。ごま油は野菜を炒めるときに風味付けに使うことが多い。オリーブオイルはいろいろな料理に活用しているが、一番多く使うのは、朝にパンを焼くときだ。

以前、パンは電子レンジのトースター機能を使って焼いていたが、行きつけの自然食品店で、パンをフライパンで焼くと美味しいと教えてもらった。最初のうちは、水分を戻すために水を振りかけて焼いていたのだが、かけすぎるとふにゃふにゃ(時にべちゃべちゃ)になってしまった。ある時、「木のヒゲ」というパン屋の方が実演販売に来られていて、そのことを話すと、パンに含まれている水分で十分なので水はかけなくていいと教えてくれた。家に帰ってその日、早速試してみると、これまでになく上手に焼けた。フライパンに蓋をして弱火で焼くと、透明の蓋に水滴がたくさん付き、こんなに水分が含まれているのかと驚いた。水分が蒸発してパンがパサパサになるのではないかと思ったが、ちょうどいい水分に焼けた。

フライパンでパンを焼くときに、このオリーブオイルを使うと、オリーブのいい香りがして、ジャムも何も要らない。ジャムでオリーブの香りを消してしまうのがもったいないくらいである。

菜種油のほうがオリーブオイルよりも安かったので、お金の節約を考えて試しに買ってみたが、パンに使うとどうも香りがいまいちだった。値段が比較的高くても、このオリーブオイルから他にはなかなか移れない。

オルチョ・サンニータ ウェブサイト
http://www.orcio.jp/olio.htm

販売店情報
http://www.orcio.jp/shop.htm

アマゾンでも買えるが、6本セット(左)か10本セット(右)だった。

パックスナチュロンの緑茶配合ハミガキ

僕は以前、何でも新しいものを試してみたくなるほうだった。自動販売機に新しいジュースが登場すると必ずそれを選んだ。ハミガキ粉なども、使っている途中で飽きてきて、次のを試してみたくて早く使い切りたいと思った。しかし最近では、気に入ったものをずっと使うようになった。「ほんもの」を求めると、そもそも気に入るものが少ないし、「ほんもの」の素材でできたものには飽きがこない。

パックスナチュロンのハミガキ粉は、使い始めてもう何本目だろうか。歯茎に余計な刺激がないし、汚れもよく落ちるので気にいっている。余計な味が付いていないので、葉を磨いた後ですぐ何かを飲んでも味が変わらないのもいい。

嫌なデザインの商品は、できるだけ目に入るところに置いておきたくないが、この歯磨き粉のパッケージは落ち着いた色合いで、木の机の上に乗っていても気にならない。一時期、使い終わったパッケージが部屋に5、6個転がっていたことがある。最初は捨てるのが面倒くさくてそのままにしていたのだが、3つくらいになった辺りから、だんだん増えていくのが面白くなってきた。だが結局、連れ合いが呆れて全部捨てた。それまでは、歯磨きの度に中身の残ったチューブを見つけるちょっとした面倒があったのだが、中身のあるチューブだけになって、急に歯磨きの流れが快適になった。面倒は、そのままにしておいてそれが日常になると、面倒であることを忘れてしまうものである。

太陽油脂ウェブサイト デンタルケア
http://www.taiyo-yushi.co.jp/soap/products/dental/index.html

2012/06/16

aWa心水 奥会津天然炭酸の水

先日、自然栽培のレモンを買ってきた。その晩、レモンのスケッチを試みた。1度目はどうも丸みが出なかった。2度目にも挑戦したが、今度は疲れて細部を単純化したのが失敗で、1度目のほうがまだよかった。

それから一週間くらい経った。再びスケッチした絵と、前にスケッチした絵を見比べると、前よりもしなびているのが絵にも表れていた。早く食べないと、と思いつつ、ずっとテーブルに乗っていた。

ある時、どこかで手作りレモネードのレシピを見て、これなら簡単だ、と思った。東京駅のサウスコートにいるときに、そのことを思い出して炭酸水を探したところ、これを発見した。その日の夕食後、レモネードを作ろうと、冷蔵庫を開けると、ショウガが2種類入っていた。一つは、いつも通っている自然食品店で買った有機栽培のもの。もう一つは、他の自然食品店で買った、同じく有機栽培のショウガ。前者を食べ慣れていたのだが、その店で売り切れていたときに間に合わせで買ってきたのだが、あまり美味しくなかった。甘みが少なく、変な苦みがあった。美味しいほうを入れたかったが、使いかけのほうを先に食べてしまったほうがいいと思った。それが失敗だった。このショウガとレモン汁と砂糖を炭酸水に入れてレモネードにしたが、美味しくないショウガの風味が際立って、台無しになった。

翌日、連れ合いがまた同じ炭酸水を仕事帰りに買ってきてくれた。今度はまず、何も入れずに炭酸水だけで飲んでみた。やさしい甘さをかすかに感じた。炭酸のキメが細かく、口の中でやさしくはじけた。以前、天然炭酸水のゲロルシュタイナーを飲んで、人工的に作った炭酸水に比べて炭酸のキメの細かいのを知ったが、それよりもさらに細かいように思った。今度はショウガは入れず、半分残っていたレモンを絞った。炭酸とレモンだけで十分な甘みがあり、用意していた砂糖は入れなかった。

会津地方振興局「天然炭酸水“awa心水”」紹介ページ
http://www.pref.fukushima.jp/aizu/shinko/food_awa_shinsui.html

南方郵便機のコーヒー













http://www.nanpouyuubinki.com/index.html

2012/06/12

Life is GoodのオーガニックTシャツ


Photo by TheGirlsNY
Life is GoodのTシャツは、とあるアウトレットに行ったとき、モンベルの店舗で初めて知った。

大学生の頃は、この種のアウトレットに入っている店で気に入る服が結構見つかったのだが、最近は趣味が変わってなかなか気に入るものがない。どうもデザインが安っぽい。ケバケバしい。見ていて嫌な気分になる。シーズンごとに入れ替わっても、どうにか新しいものを作らなければという感じがして、思いつきで作ったような余計な装飾がどんどん増えていっている気がする。よく探せばそうでないものもあるのかと思うが、店内に入って全体を見渡すとそういうものばかり並んでいるので、一つひとつ見てみる気にもならない。自分の趣味が変わってきたのか、売られている服が変わってきたのか、両方だと思う。連れ合いは、昔のほうがマシだったと言う。

スポーツ店なら余計な装飾のない服があるかと思い、モンベルに入ってみた。他のメンズショップは混んでいて音楽もうるさく、ウンザリしていたが、ここは広くて、やかましい音も聞こえず、オアシスに逃げ込んだような気がした。さっきまでイライラしていた気持ちがすっと落ち着いてきた。Tシャツのコーナーを見てみると、落ち着いた色のシャツが並んでいる。少し紺がかった青色のワンポイントシャツを買うことにした。

そして、Life is GoodのTシャツにも、このときに巡りあった。口を開いて笑っているキャラクターが、どうだろうと一瞬戸惑ったが、見ているうちに、そのほのぼのとした感じが気に入った。「Life is Good」というメッセージも気に入った。「Life is Great」や「Life is Beautiful」だったら買わなかったと思う。「Life is Beautiful」と本当に感じる瞬間が一生のうちに何度あるだろうか。僕はおいしいものを食べたときや、お風呂に入ってすっきりしたときに、大げさに「Life is Great」と思えるほうだが、生まれてから死ぬまでの一生(生まれるのが一生の始まりで死ぬのが一生の終わりかどうかは知らないが)を考えたとき、平時には「Good」というほうが自分の気持ちにぴったりする。服はたいがい何でもないときに着ているものだから、「Life is Good」くらいが着ていて落ち着く。その時は結局、水色と、オレンジがかった朱色の長袖Tシャツを買って帰った。

その後、会社に初めて着て行ったとき、着ていてあまりに楽なことに驚いた。家でパジャマ姿のままで仕事をしているときのような感じだった。いつもと比べて楽なので、いつも以上に仕事中に眠くなって困った。気を引き締めたいときには適さないが、ゆったりとした気分でいたいときにはちょうどいいと思った。職場であまりゆったりするのもどうかと思うが、肩が凝りにくく、体が疲れにくいような気がするのでその後も着て行っている。

Life is Goodのシャツが他にも欲しいと思い、その後も時々モンベルをのぞきに行ったが、新しいものが入っていなかった。どんどん減る一方で、どうやら取扱いをやめてしまったようだ。日本向けのウェブサイトも出来ていたが、閉じてしまったらしい。東京の街に出ると、もっと派手な服を着ている人が多い。こういう落ち着いたデザインは、日本ではあまり受け入れられないのかもしれない。

Life is Good
http://www.lifeisgood.com/

2012/06/11

天衣無縫 うさぎのハリー

そのウサギの名はハリーという。国連大学前でマルシェが開かれたときのことだ。ハリーは、台の上に乗せられ、じっと横たわり、主人が現れるのを待っていた。そこに、男と女が、男が女に怒られながら一緒に歩いてきた。男は何かをしでかして、落ち込んでいるようだ。女はハリーの横に並んでいた薄い黄緑色のスカーフを買った。そして、ハリーに目を留めた。「この子は、ハリーって言うんです」と、ハリーの生みの親が紹介した。「へー、名前まで付いてるんですね」二人は談笑を続けた。その様子を見て、ハリーは自分は安心していいのだと思った。女はうれしそうにハリーを抱き上げて家に連れ帰った。

ハリーはアパートの一室に連れられた。男に手を通されると、ハリーは話し始めた。

「おいらは、本質で勝負するウサギさん、ハリーっていうんだ。どこぞの誰かさんは、たいそう有名らしいが、おいらは驚かない。奴は、どうやら化学繊維でできているらしいが、おいらは、オーガニックコットンでできているからね。おいらも、正直に言うと、奴をうらやましく思ったこともあった。奴のもとには子どもたちがいっぱい集まってくるだろ。奴を見ただけで子どもたちは大喜びだ。でも、人それぞれ、ネズミそれぞれ、ウサギそれぞれ、一匹いっぴきに役割があるって気付いたんだ。奴のことを悪く言ってしまったかもしれないが、奴はそれでいいと思うんだ。奴は見られるために生きている。触れられることはほとんどない。だから化学繊維でも全く問題がないってわけだ。だが、おいらは触れられて喜んでもらうために生きている。だから、オーガニックコットンじゃないと都合が悪いってわけだ。奴にもいいところがある。だが、おいらにもいいところがある。ネズミそれぞれ、ウサギそれぞれ、自分のいいところを生かして誰かの役に立てればいいじゃないか。そういうわけで、長くなっちまったが、ご挨拶はこのくらいにしておくよ。よろしくな」

ハリーは一気にしゃべり過ぎたせいか、疲れてベッドの上でぐったりと横たわっている。普段はおとなしそうな顔をして黙っているが、しゃべり出すと止まらなくなることがある。どこか主人の男と似ている。











天衣無縫 うさぎのハリー ハンドパペット
http://shop.tenimuhou.jp/shopdetail/013004000003/order/


2012/06/10

中洞牧場の牛乳とヨーグルト

中洞牧場の牛乳とヨーグルトは、ひと月ほど前に、いつも通っている自然食品店で期間限定販売しているときに初めて飲んだ。そこの店員さんに、「草ばかり食べて育っているから、牛乳が緑色になる時期がある」と教えてもらったのが印象に残っている。その時の牛乳は緑色ではなかったが、緑色の牛乳を見てみたかった。ビンの蓋を開けると、紙蓋に固形の牛乳がくっついているのにまず驚いた。食べてみると、全然臭みがなくてまた驚いた。バターのようだが柔らかく、舌の上でとろけてやさしい風味が残った。そのまま一気に飲んだ。今まで飲んだ牛乳のなかで一番美味しいと思った。

今週、セザンヌの展覧会を国立新美術館に見に行った。その道中、「中洞牧場」の看板を見つけて立ち寄った。大きな冷蔵庫に牛乳やヨーグルトが一杯に並んでいる。牛乳とソフトクリームを注文した。今度も夢中で飲み、夢中で食べた。牛乳とソフトクリームを一度に味わうことなんてほとんどない。牛乳の美味しさを十分に堪能できた。

店内のモニターで、中洞牧場の様子が映されていた。雪の積もった山で牛が飼い放されている風景を初めて見た。「幸せな牛」という言葉が、字幕か音声かどちらかで入ってきた。確かに、山の上で自由に時間を過ごして、幸せそうだ。牛が小さな崖のようなところから滑り落ちそうになる場面が映し出された。その動きが、自分の知っている牛のゆっくりとした動きではなかった。牛というと、太り気味でじっとしている印象があったが、ここの牛は体が引き締まって、きびきびと、生き生きと生きていた。後からパンフレットを見ると、見学が可能だと書いてあった。いつか行ってみたいと思った。

中洞牧場
http://nakahora-bokujou.jp/blog/

中洞牧場の中洞正さんが「幸せな牛からおいしい牛乳」という本を書かれている。まだ読んでいないが、ここの牛がどのように育っているのかもっと知りたく、いつか読んでみたいと思っている。

2012/06/09

ペルーから来た鳥の水笛

この水笛に出会ったのは、環境展示会エコプロダクツ2011でのことだ。ペルー人の男性が、大小、形、模様、様々な鳥の水笛を並べていた。僕は水笛の音色をきいたことがなかった。どんな音が鳴るのだろうと思っていると、男性はそのうちの一つを手に取って、元気よく吹いた。想像していたよりも大きく鳴り響き、くっきりとした音色だが、耳にやさしかった。吹き終わった男性は目を大きく開いて、口には出さなかったが、ね、いい音でしょ、と言うかのようにニコニコしていた。一緒にいた連れ合いと相談し、ひとつ買うことにした。手頃なサイズのものを選び、模様はこれがいいと同じのを気に入った。

後日、近所の公園へ散歩に行くときに連れていった。水を入れて吹くいてみると、近くの鳥が返事をした。もう一度吹くと、少し間を置いて、また返事が聞こえた。なんだかうれしくなってきた。しかし、何度も繰り返していると、そのうち返事が聞こえなくなった。ほんものの鳥でないことに気付いたのかもしれない。だましているようで、だんだん申し訳なくなってきてやめにした。

その後、この鳥は一度も外に出ることなく、僕の机の上にいて、ヘタな絵のモデルになっている。もう何十回もかかれている。太り過ぎたり、やせすぎたり、最初は全然似なかった。輪郭を少しずつとらえられるようになってくると、だんだん丸みも出せるようになってきたが、まだ鳥に満足してもらえるほどにはかけない。練習して少しずつかけるようになればなるほど、まだかけていない美しさがこの鳥にたくさん残されていることがわかる。いつか満足してもらえるくらいにかきたいと思っている。

http://www.andesarte.com/SHOP/lfh005-G.html

2012/06/08

丹羽SOD食品ニワナ(Niwana)

「ニワナ飲んでおいたら?」実家で暮らしていた頃、体に不調があると母によくそう言われた。ニワナの詳しいことを僕は知らないが、免疫力を高めるのだと教えられてそう信じている。祖父母が和歌山で営むエステサロンでこれを販売している。アトピーに悩んでいる人が毎日飲んで改善したときいた。

祖母が蜜柑などを送ってくれるときに、ときどきニワナも一緒に入れてくれる。ほんとうは毎日飲んだほうがいいのだそうだが、僕はもったいなくていざという時のためにとってある。風邪をひいたとき、怪我をしたとき、何となく体調が悪いときなどに飲む。大事にとっておきすぎて消費期限が切れることも多いのだが、祖母にきくと、むしろ古いものほどいいらしい。こだわっている人は、年月が経って発酵が進み、袋がぱんぱんになったものを好むときいた。

僕の周りでは、これを飲んでいるのは家族と連れ合いの他に知らず、みんな和歌山弁で「ニワナ」の「ワ」にアクセントを置く(連れ合いは秋田出身だが和歌山弁も話す)。東京の言葉では「ニ」にアクセントを置くのだと思う。それもかわいらしい響きだが、「ワ」にアクセントがあったほうが強くて効きそうである。

丹羽SOD食品ニワナ(Niwana)


2012/06/07

メイド・イン・アースのドビー織りガーゼ・マスク(オーガニックコットン100%)


縫い糸もオーガニックコットン
週に1回出勤している会社のオフィスが埃っぽいので、僕は仕事の最中ずっとマスクを着けている。外すのは、飲み物を飲むときと、鼻をかむときくらいだ。僕の名前を知らない他の部署の人たちから、「あのマスクの人」と呼ばれているかもしれない。

以前は、使い捨てマスクを使用していたのだが、1日だけ使って捨てるのはもったいなく、出費もばかにならず、着け心地もよくないので、最近はコットンや竹布のマスクを使っている。もっとも、これは後づけの理由で、連れ合いが買ってきてくれて、肌に悪いからこっちを使うようにと言われたのである。会社でいつもマスクを着けているのは何だかきまりが悪く、使い捨てじゃないマスクを使うようになったらますます見た目が本格的な感じがしそうで躊躇したのだが、せっかく買ってきてくれたので会社でも着けることにした。後づけの理由も、会社で着用することの理由としては後づけだが、そのことは本当に感じていたわけである。

そうして今はこのマスクを使うようになったのだが、これは正解だった。第一に着け心地がいいし、化学繊維の変な臭いがしない。耳にかける紐の長さが結び目をひっぱるだけで簡単に調節できるようになっていて便利だし、耳が痛くならない。ゴム紐の使い捨てマスクのように、何かを飲むときに顎のところに簡単に移動できないので、いちいち外すのが少し面倒だが、それほど気にならない。洗濯が面倒かと思ったが、「生分解する洗剤 海へ」という洗剤を使っているので、ネットに入れて服と一緒に洗濯機で回せば簡単に済む。何日か連続して使いたいときも、口当てをひっくり返したり折り返したりして別の面を使えば何となく安心だ。ベーシックな形なのも、目立たなくていい。とにかく不満のない、心地よいマスクである。

メイド・イン・アース「ドビー織りガーゼ・マスク」
http://shop.made-in-earth.co.jp/item/1058.html

2012/06/06

野田琺瑯の月兎印スリムポット

細くお湯が注げてコーヒーが
おいしく入る気がする
コーヒーはいつもハンドドリップで入れている。それ専用のポットがないときは、ティファールの電気ポットを使っていたが、注ぎ口が広いのでお湯が一度にたくさん出て困っていた。ゆっくり入れようとすると、お湯が注ぎ口から下につたい、そのためか温度を感知して沸騰すると自動的に停止する機能が壊れてしまった。

前々からコーヒー用のポットがほしいと連れ合いと話していたところ、ある日、彼女がこのポットを見つけて買ってきた。白と赤とでずいぶん迷って、結局、赤にしたという。僕の部屋には色合いの暗いものが多い。この真っ赤なポットに対抗できるものといえば、真っ赤な柄のほうきくらいだが、鮮やかさではこのポットに敵わない。

目に飛び込んでくるような赤なので、必要なときにすぐ見つけられそうなものだが、なかなか見当たらないときがある。そんなとき、たいていベランダ近くの床で発見される。注ぎ口が細いので、ベランダの花や野菜の水やりにも活躍しているわけだ。

これを紹介するにあたり、「これ、ほんものなのかなあ?」と連れ合いにきいた。するとすぐにインターネットで調べて、「熟練の職人さんが一つひとつ手作りでつくってるらしいよ。大量生産はできないんだって」と教えてくれた。それで、ほんものということにした。

このブログは「ほんもの」を紹介することになっているが、「ほんもの」の明確な基準はない。商品の原材料くらいはいつも調べているが、詳しいことはわからないものも多い。とにかく自分たちがほんとうに気に入っているものを紹介していきたい。同じような興味をもった人に役立ててもらえればうれしい。

株式会社フジイ 月兎印
http://www.fcl.co.jp/products/original/tsukiusagijirushi/index.html

2012/06/05

Mielizia(ミエリツィア) トスカーナのハチミツ

先月、僕が風邪をうつして連れ合いが寝込んでしまった。彼女は小さい頃から、風邪をひくとハチミツに大根を漬けた汁を飲んでいたというので、自然食品の店に買いものに出掛けた。Mから始まる有機のハチミツがいいと言われ、このMieliziaのハチミツを見つけて買ってきた。

瓶の蓋を開けてスプーンを入れると、すっと中まで入った。しかし水っぽいわけではなく、微小の粒子が密になってやわらかく固まっている感じだ。刻んだ大根を入れた瓶の上に、ハチミツの瓶を斜めにし、スプーンで寄せるようにして移すと、柔らかいハチミツが元気に流れ込んだ。一度で使うにはちょっともったいないくらいの勢いだったが、風邪を治すために買ってきたのだからと思って、たっぷり入れた。大根とハチミツを入れた瓶を一晩置くと、大根の水気がしっかりと出ていた。一口なめて見ると、やさしい味がした。ハチミツと大根の味が見事に調和していた。もっとなめたかったが我慢した。

このハチミツを見ると、その時のことを思い出す。

今日、パンにぬって食べ終わり、連れ合いが瓶を再利用するためにシールをはごうとすると、点字があるのを発見して感動していた。それで、シールはいまだに付いたままになっている。

Mielizia(ミエリツィア)の有機百花蜜「トスカーナのハチミツ」
http://www.nbkk.co.jp/shopping/products/detail.php?product_id=1953


お米からできた植物性乳酸飲料 マイグルト

これを初めて飲んだとき、もっとヨーグルトっぽい味かと想像していたのでちょっと意外だった。甘酒のような独特の風味が強く、ヨーグルトらしき味を口の中で探してみたが、なかなか見つからなかった。でも酸っぱかった。うん、この酸っぱさはヨーグルトだ、と思った。

僕はなぜかヨーグルトの味を期待していたのだが、商品名は「マイ(米)+グルト」。「米」と「ヨーグルト」が半々なわけだ。そう考えてみれば、半々だと言われて不服を感じるほどではない。とにかく、ヨーグルトの材料である牛乳が使われていないのだから、半々で不服がないほどヨーグルトの味がするのなら、立派に「グルト」を名乗っていいはずである。

最初に飲んだときに予想と違って驚きすぎて、ゆっくり味わう余裕がなかったのだが、その後、店で見かける度に飲みたくなる。癖になる味である。

寺田本家ウェブサイト
http://www.teradahonke.co.jp/
(上記ページで左のバーの「マイグルト」をクリック)

販売店リスト:http://www.teradahonke.co.jp/hanbaiten-new.htm


アサクラさんの塩漬けケッパー

自分で作るスパゲッティがいつも同じような味で、ある時、飽きてきた。新しいレシピを勉強すればいいのだが、それも面倒なので、何か一つぷっと入れるだけでいつもと違った味になるものがないかと思っていたところに、このケッパーを見つけた。

この狙いは狙い通りにいった。塩漬けケッパーをパスタ2人分に5粒ほど入れるだけで、いつもとは違った、どこか本格的なパスタらしい味になった。ケッパーを最初にオリーブオイルで炒め、たまたまある野菜を入れ、塩と醤油を入れるだけでおいしい。塩分はケッパーにたくさん含まれているので、塩はほとんどいらない。

これを買うまで、ケッパーにはなじみがなかったが、これを使い始めてからは、外で食べる料理にケッパーが入っていると急に目につくようになった。気になって一粒単体で食べてみるのだが、塩分が強烈でこのケッパーとの味の違いがあまりわからない。でも何となくこっちのほうが味に深みがあるように感じる。

アサクラ「シチリア産塩漬けケッパー」とそのレシピ
http://www.orcio.jp/capperi/index.htm

ガーデン・オブ・アンデスの有機ペパーミントティ

このペパーミントティを飲むのは、何かを飲んですっきりしたいが、胃が悪くてコーヒーが飲めないときが多い。要は、コーヒーとはまた味わいが違うが、ある種の刺激を欲しているときにそれを満たしてくれる。

ハーブティは、ハーブの種類によって、また商品の違いによって、どれくらいの濃さに出すかということが味の決め手のひとつだと思う。ものによっては、ポットのようなものにティーパックを一つだけ入れると味が薄すぎることがあるが、このミントティはカップ2杯分くらいのポットで十分すぎるくらいの味が出る。カップに一つ入れて熱湯を注ぐと、口の中がひんやりと感じる気がするくらいの濃さになる。しかし濃すぎるということもない。僕はペパーミントティには甘みを加えず、いつもそのままで飲む。これに入れると合うものが何かあるのかもしれないが、この独特な風味と調和するものがちょっと想像がつかない。

クリスタルの自然栽培コーヒー

珈琲というのは、味がわからないうちは何だっていいが、わかってくると、まずい珈琲は飲めなくなる。おいしい珈琲を覚えると、街を出歩いているときに珈琲が飲みたくなっても、入りたくなる店がそう簡単に見つからなくなり、節約になった。

僕が一番好きなのは、府中にある自家焙煎の珈琲豆屋のフレンチローストだが、natural harmonyで売っているクリスタルの「ウガンダ共和国 ブギシュ・エルゴン産 アラビカ種豆 自然栽培コーヒー」も気に入っている。特徴の際立った味ではないが、それだけ飽きがこず、かといってもの足りない感じもあまりしない。毎日のように飲んでも毎日同じように満足できる。僕は胃が弱いので、ヘタな珈琲を飲むと胃がキリキリするが、この珈琲は自然栽培だからかどうかは知らないが、胃にも優しい。僕は牛乳をあまり飲まないのでいつも豆乳を入れるのだが、どっちもよく合う。

natural harmony「自然栽培コーヒー」の説明
http://www.naturalharmony.co.jp/trust/syouhinsyoukai/coffee_kona.html
(定期宅配会員向けのページだが、直営店舗でも購入できる)

輸入元株式会社クリスタルのナチュラル商品一覧(こちらも気になるものいろいろ)
http://www.crystalcoffee.jp/?mode=cate&cbid=580068&csid=0&sort=n

神戸紅茶オーガニック&フェアトレード認証 スパイスチャイ

僕は珈琲が無性に飲みたくなるときがある。チャイは珈琲ほど今はこれでなければならないという感じにならないが、それでもチャイの気分という時がある。そういうとき、なるべくスパイスの効いたチャイがいい。チャイだと思って買ってきて、スパイスが足らなくてがっかりしたことがあるが、このチャイは期待に応えてくれた。それにオーガニックなので安心だ。

スパイスの少ないチャイはミルクを入れるとかえって味気なく感じるが、このチャイはミルクが合う。頭が疲れて甘いものを欲しているときには、ハチミツやメープルシロップ、黒砂糖などを入れる。スパイスをもっと効かせたいときは、ジャンジャーパウダーを入れるのもおすすめだ。