2012/06/12

Life is GoodのオーガニックTシャツ


Photo by TheGirlsNY
Life is GoodのTシャツは、とあるアウトレットに行ったとき、モンベルの店舗で初めて知った。

大学生の頃は、この種のアウトレットに入っている店で気に入る服が結構見つかったのだが、最近は趣味が変わってなかなか気に入るものがない。どうもデザインが安っぽい。ケバケバしい。見ていて嫌な気分になる。シーズンごとに入れ替わっても、どうにか新しいものを作らなければという感じがして、思いつきで作ったような余計な装飾がどんどん増えていっている気がする。よく探せばそうでないものもあるのかと思うが、店内に入って全体を見渡すとそういうものばかり並んでいるので、一つひとつ見てみる気にもならない。自分の趣味が変わってきたのか、売られている服が変わってきたのか、両方だと思う。連れ合いは、昔のほうがマシだったと言う。

スポーツ店なら余計な装飾のない服があるかと思い、モンベルに入ってみた。他のメンズショップは混んでいて音楽もうるさく、ウンザリしていたが、ここは広くて、やかましい音も聞こえず、オアシスに逃げ込んだような気がした。さっきまでイライラしていた気持ちがすっと落ち着いてきた。Tシャツのコーナーを見てみると、落ち着いた色のシャツが並んでいる。少し紺がかった青色のワンポイントシャツを買うことにした。

そして、Life is GoodのTシャツにも、このときに巡りあった。口を開いて笑っているキャラクターが、どうだろうと一瞬戸惑ったが、見ているうちに、そのほのぼのとした感じが気に入った。「Life is Good」というメッセージも気に入った。「Life is Great」や「Life is Beautiful」だったら買わなかったと思う。「Life is Beautiful」と本当に感じる瞬間が一生のうちに何度あるだろうか。僕はおいしいものを食べたときや、お風呂に入ってすっきりしたときに、大げさに「Life is Great」と思えるほうだが、生まれてから死ぬまでの一生(生まれるのが一生の始まりで死ぬのが一生の終わりかどうかは知らないが)を考えたとき、平時には「Good」というほうが自分の気持ちにぴったりする。服はたいがい何でもないときに着ているものだから、「Life is Good」くらいが着ていて落ち着く。その時は結局、水色と、オレンジがかった朱色の長袖Tシャツを買って帰った。

その後、会社に初めて着て行ったとき、着ていてあまりに楽なことに驚いた。家でパジャマ姿のままで仕事をしているときのような感じだった。いつもと比べて楽なので、いつも以上に仕事中に眠くなって困った。気を引き締めたいときには適さないが、ゆったりとした気分でいたいときにはちょうどいいと思った。職場であまりゆったりするのもどうかと思うが、肩が凝りにくく、体が疲れにくいような気がするのでその後も着て行っている。

Life is Goodのシャツが他にも欲しいと思い、その後も時々モンベルをのぞきに行ったが、新しいものが入っていなかった。どんどん減る一方で、どうやら取扱いをやめてしまったようだ。日本向けのウェブサイトも出来ていたが、閉じてしまったらしい。東京の街に出ると、もっと派手な服を着ている人が多い。こういう落ち着いたデザインは、日本ではあまり受け入れられないのかもしれない。

Life is Good
http://www.lifeisgood.com/