2014/07/13

カンホアの塩

ベトナムのカンホアで採れた海水だけを、お日さまと自然の風の力だけで乾燥させた天日塩。



カンホアがある塩田地帯は、古くから続くベトナム有数の天日塩の産地だ。ベトナムの人々が使う塩を生産しているため、政府が汚染を防止する規制を設け、家庭排水などが入り込まないようにされている。

カンホアの塩は、「結晶のまま」、「石臼挽き」、「石窯 焼き塩」の3種類がある。



石臼引きしか使ったことがなかったが、サンプルで3種全てをもらう機会があり、「結晶のまま」のおいしさを知った。ひと粒をそのまま舌の上にのせて溶かすと、複雑な味わいが次々に現れてすーっと消えていった。ナトリウムが99%以上の精製塩とは違い、多種多様なミネラルが含まれている天日塩だからこそできること。そのまま舐めても塩辛さがきつくない。きれいな海の水から濃縮されたさまざまな成分が甘みやうまみを併せ持った深く豊かな味わいを繰り広げていく。

天日だけで塩を作るには約2〜3カ月かかるという。ガスや電気などを全く使わずに作られているので、温室効果ガスも出ず、環境への負荷がほとんどゼロなのもうれしいが、海のエネルギーに太陽と風のエネルギーが加わっていると思うと、すごいパワーが宿っている感じがする。

*カンホアの塩
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