料理に使うのがなんだかもったいなくて、まずは水で薄めて飲んでみた。酢を飲むことは健康法で流行っても絶対に無理だと思っていたが、この林檎酢だけは違った。身体にすっと入っていく感じがした。付加価値のついた林檎というと、とりわけ甘い、フルーティなど、そういう味を期待する人には物足りないかもしれない。なんの抵抗もなくすーっと入っていくような味で、身体が喜んで受け入れる感覚だった。その後は料理にもいろいろ使って、オリーブオイルとハーブソルトと合わせてドレッシングにしたり、紅白なますにしても格別の味だった。
木村秋則さんの本はたくさん読んだ。木村さんのりんごは、たいへんなときから応援してくれた人たちの分で全部なくなってしまうと読んで、それはそうだよなぁ、と思っていたときに、よく行くナチュラルハーモニーでこのお酢を見つけた。りんごを作っている両親にも、何かのきっかけになればとプレゼントしたら、値札のシールをはがすのを忘れて送ってしまい、高いねぇ!と目を丸くしていた。私も高くて買うのをためらったが、1本だけ味見にと奮発し、大事に大事に少しずついただいたのが懐かしい。
●飯尾醸造ウェブサイト:
http://www.iio-jozo.co.jp/
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*木村秋則さんについて:
http://www.akinorikimura.net/