2014/07/25

野生のオレガノ

アサクラさんの「野生のオレガノ」で、オレガノは花を使うものだということを初めて知った。



日本だと市販のオレガノは葉を乾燥させたものが多いが、オレガノの葉は香りが全くしないのだそうだ。売っているからには、香りがするとばかり思っていたが…。じつはオレガノは花しか香らないもので、葉は生はもちろんドライにするともっと香りがしない。イタリアでは、オレガノを生ハーブとして料理に使うことはなく、乾燥させた花を使うのだという。

野生のオレガノは、その名の通り、山に自生するオレガノ。栽培ものと野生のものとでは香りが全く違うそうだ。作ってくださっているのは、有機栽培の小麦とぶどうの生産者で、まちおこしのリーダー的存在のアントニオさん。山に自生するオレガノは、日本の山菜やキノコと同じく見つけるのは大変。また、暑い中の作業になるため、朝早くと夕方遅くにしか収穫できない。花を摘んだらブーケ状にして乾燥させる。屋外ではなく屋内で風をあてずに3週間~1カ月ほどじっくりと陰干しされている。こうしたほうが香りが損なわれないのだそうだ。

トマトにオリーブオイルをかけて、軽く天日塩をふり、野生のオレガノをぱらっとかけるのが大好きで、もしかすると一番おいしいトマトの食べ方かもしれない。アサクラさんのウェブサイトに載っているレシピも簡単でおいしいのでご覧いただければと思う。

*アサクラさん「野生のオレガノ」紹介ページ
http://www.orcio.jp/oregano/index.htm

2014/07/24

ポナペペッパー

グアムの南東にあるポナペ島で農薬と化学肥料を用いずに栽培されているポナペペッパー。加工時にも添加物は一切使用していない。

白胡椒のホールタイプ


未成熟の実を摘んでじっくり乾燥させたぴりっと辛い「黒胡椒」と、熟した実を水に晒してから外皮を剥いで乾燥させた穏やかな辛さの「白胡椒」がある。まだ黒胡椒しか使ったことはないが、さわやかなピザにスープに欠かせない。香りがさわやかで、ミネストローネやラタトゥイユなどのトマトベースの料理にも、岩塩のスープなどにも、ぱらっと入れると華やかな香りが広がって、ぐっと美味しくなる。

ポナペペッパーに出会うまで、自分にとって胡椒は別になくてもいい調味料だったのだが、ポナペペッパーは入れるとぐっと風味が豊かになり、今や欠かせない調味料になっている。ポナペのおかげで胡椒のイメージが変わり、こだわって作られた胡椒を見つけると試してみたくなる。

香りが良いのは、ポナペ島が胡椒の栽培に適しているため。湿度が高いので、香りの成分が揮発せずに実の中に封じ込められているのだそう。胡椒は普通、年に一度しか収穫できないものだが、ポナペ島の場合は一年中収穫でき、いつでも新鮮な胡椒を出荷できるのも風味が良い理由らしい。

2014/07/23

和歌山の龍神梅

和歌山県の龍神村で無農薬・無化学肥料で栽培された梅と赤紫蘇を、着色料や保存料、人工甘味料などの化学物質を一切入れずに、家で作るのと同じように塩だけで漬けた梅干し。



*龍神自然センター 商品紹介ページはコチラ

塩は沖縄のシママース(メキシコやオーストラリアなど海外産の天日塩を沖縄の海に溶かしてから平釜で煮詰めた自然塩 [参照])を使用している。自家製の梅干しを作り出すまでは、梅と言えばいつも龍神梅だった。年に1度しか作れないので、年の途中で切らしてしまっても、龍神梅があってくれて助かっている。プラスチック容器は梅干しの酸で化学物質が溶け出す恐れがあると聞くので、オーサワジャパンから発売されている瓶入りの龍神梅のほうが好きだ。

瓶入り 300g


幼いときから「魔除けだから食べなさい」と両親に言われ、毎日食べていた梅干し。「魔除け」と言われるほど、梅干しは毒出し・毒消しの効果がすごいことを昔の人は知っていたのだろう。三年以上熟成したものが特に薬効が高いそうだ。

三年もの
自宅で放任栽培の梅を母が毎年漬けてくれていたが、持病をもつようになってからは身体がしんどくて作れないので、市販のものを買うようになっていた。幼いときは母が漬ける代わりにどこかの会社の人が母と同じように作ってくれたものとばかり思って、「魔除け」に毎朝食べていたが、市販のものは裏の表示を見ると、よくわからないカタカナや何でできているかわからない着色料や香料、酸味料など、よくわからないものだらけだった。これでは魔除けところか、魔に取り憑かれていまう、と言いたくなる。

もちろん全部が全部というわけではないが、梅と言えば紀州というほどの名産地・和歌山県の高級な梅干しでも、人工甘味料や化学調味料(アミノ酸等)が入っているのを知ったときはショックだった。自然食品店で龍神梅を初めて発見したとき、自分の中でものすごく和歌山県の名誉回復になったのを覚えている。

なお、龍神梅は、有機JASよりも厳しいフランスの国際有機農産物認証ECOCERT(※)を取得している。ただ、認証をとるのに時間もお金もかかるため、認証を取る余裕がない生産者もいて、認証がないからといって同水準でないというわけではない。信頼できる販売店の人や、直接買える場合は生産者の方に、よく話を聞かせてもらってから買わせてもらうようにしている。

※ECOCERT(エコサート):オーガニック認証団体の世界基準とも言われている。ECOCERT認証を受けた生産物は、ヨーロッパのオーガニックに関する法律に基づき生産されたもののことで、認定を継続するためには1年に1度の厳しい実地検査・審査を受ける必要がある。原料生産のプロセスだけでなく、近隣環境の保護や容器包装ラベルに至るまで厳密に管理されている。 http://www.ecocert.com/

●龍神自然センター website
http://ryujinume.com/




2014/07/22

ネオナチュラルの浄化の森スプレー

天然樹木エキス100%の除菌・消臭スプレーで、樹木が虫や細菌から自らを守るために放つ揮発成分フィトンチッドを主成分としている。フィトンチッドには、虫を追い払う忌避効果、幹を枯らすカビや細菌を抑制する除菌効果がある。

*ネオナチュラル商品紹介ページ
http://www.neo-natural.com/fs/life/c/jo
(通販で購入可能)



浄化の森スプレーに使われている樹木エキスは、「SX300」という名前で、全国1000カ所以上の病院や養護施設で、除菌、消臭、ウィルス拡散防止に活用されていて、鳥インフルエンザ対策にも利用されているそうだ。
入っているのは、ヒバ、ヒノキ、竹、スギから抽出したエキスと水だけなので、食品まわりにも安心して使うことができる。なによりも素晴らしいのは、フィトンチッドは腐敗菌はやっつけても発酵菌には作用しないことだ。人間の肌には無数の常在菌がいて、腐敗菌がやってくると食べ尽くし、健康と衛生を守ってくれている。このパトロール隊のような発酵菌を殺すことはしないので、人間に本来備わっている免疫力が保たれるのが、浄化の森のいいところだ。

よくある抗菌スプレーは人間にとっていい働きをしてくれる菌も皆殺しにしてしまい、結局、永遠にそれを使い続けないといけなくなる。また、化学の消臭スプレーは、臭いの成分を元から去っているわけではなく、コーティングしたり、強い臭いでごまかしたりしているだけなので、根本的な解決にならない。フィトンチッドは、臭い成分や腐敗菌を直接分解して根本的に解決してくれる。

消臭を目的としてフレグランススプレーなどは、どんどん香料が強くなってきて、吸い込んだら具合が悪くなる人も増えてきていると新聞などでも報じられている。自分も気持ち悪くなるほうで、キツイ柔軟剤の臭いや、夏場は特に制汗剤と香水の臭いには対策が必要だ。具体的には、察知した瞬間に息を止めて吸い込まないようにするという程度だが…。

*ネオナチュラル website
http://www.neo-natural.com/

2014/07/21

ノヴァのオーガニックナッツとドライフルーツ

ノヴァ(Nova)のナッツやドライフルーツ類は、徹底した管理のもとで生産・流通されていて、確実にオーガニックだと信頼している。ノヴァでは、オーガニックサステナビリティフェアトレード生産者とのパートナーシップについて、しっかりと独自に考え、それぞれを明確に表明している。

  

パッケージに描かれている絵がとても素敵で、初めてノヴァの製品を手にとった。奇をてらわず、のびのびと、自分が捉えたままに描かれ、丹念に彩られた独特のタッチの果実やナッツの絵がとても好きになった。

後で調べたら、ノヴァは、すべての人が輝くことのできる社会を築きたいという願いから、知的なハンディを持つ人たちの芸術性を引き出し、表現と発表の場を提供し、人と人とをアートの力でつなぐムーブメント「もうひとつの美術館」の活動を支援していて、パッケージの絵は「もうひとつの美術館」に収められている作品だという。一袋出荷するごとに0.4円が活動資金として寄付されている

オーガニックナッツでよく買うのは、アーモンド。くるみも味噌と混ぜて和え物や、おはぎなどによく使う。どちらもつぶが大きくてびっくりした。油も塩も、何もついていないが、甘みがあって、おやつにリスのように食べてしまう。ナッツもフルーツも、一般的な高温乾燥ではなく、天日乾燥か低温乾燥でゆっくり乾かされているので、しっかりとしたうまみと甘みがある。

ドライフルーツはレーズンをよく買っていて、自家製のパン酵母を作るのに使っている。オイルコーティングなどがされていると発酵しないそうだが、余計な加工が一切ないのと、自然のままに育てられた生命力あふれるフルーツなので、元氣に酵母がおきてくれる。

*ノヴァ website
http://www.nova-organic.co.jp/



(左からアーモンド、くるみ、レーズン。いずれもオーガニック)

2014/07/20

ヘアワックスにも moonsoapのクインタプルバリア

ムーンソープさんのQuintuple Barrier(クインタプルバリア)は、1つでどこにでも使え、ヘアワックスにも、リップクリームにも、アイクリームにも、ハンドクリームにも、アロマクリームにもなる。


*Moonsoap Quintuple Barrier紹介ページ
http://www.moonsoap.com/qbarrier.html

Quintupleとは「5倍の」という意味。1つで5つ以上の使い方をというコスメの在り方を提案している。ミツロウや天然の植物油、天然の精油だけで作られていて、髪のスタイリングだけでなく、髪や肌に栄養を与え、天然の香りで心にも栄養を与える。原料には、トーゴ共和国のフェアトレード&オーガニックシアバター、タイの女性たちが手絞りしたエキストラヴァージンココナッツオイル、ソノラ砂漠のオーガニックホホバオイルなど選りすぐりの良質原料のみを使用している。

ヘアワックスはファイバーなど、化学的なものが入っていないと髪の形を決めるのは不可能だと思っていたが、Quintuple Barrierのスタイルブックの写真を見て、その前提が根底から覆された。髪を立たせたりといったハードスタイリングにはドリームウォーカー(D)、髪の流れを作ったりといったナチュラルスタイリングにはゴールデンムーン(G)が適している。

普通のワックスは、かなり強力なシャンプーでないと落とせなくて厄介だったが、Quintuple Barrierは、つけたまま眠っても髪に栄養が溶け込んでキューティクルのケアになり、落としたければ石けんシャンプーで落ちる。

何も知らなかった中高生のころ、修学旅行の荷物はものすごく多かった。ヘアケアウォーター、ヘアワックス、クレンジングシャンプー、シャンプー、リンス、ボディソープ、洗顔フォーム、ボディ用乳液、化粧水、乳液、ハンドクリーム、リップクリーム…、枚挙にいとまがない。

今では、Quintuple Barrierの携帯用の小さい缶とヨギソープさえあれば充分。身軽に旅行が楽しめるのもうれしい。

*全国の取扱店リスト
http://www.moonsoap.com/shoplist.html



(D、Gの携帯用15mlと、D、Gレギュラーサイズ80ml)

2014/07/19

タルマーリーさんの自家製天然酵母パン

自分で酵母を起こして焼くパンも、焼きたての贅沢が味わえて大好きだ。しかし、職人が作るパンは、味にも見た目にも、やっぱり熟練の技が光る。みんなそれぞれでどれもすてきが、とりわけ、大好きなのが、タルマーリーさんのパンだ。理念も素晴らしく、心から尊敬している。

できるかぎり、地産地消で自然栽培またはオーガニックの材料にこだわり、自家製の天然酵母で発酵させたパン。「和食パン」などに使われている酒種酵母は、麹菌も自家採種して育てている。タルマーリーさんの著書「腐る経済」に麹菌を選ぶシーンが出てくる。想いが強いからこそなせることだと思った。

●タルマーリーさんの著書「田舎のパン屋がみつけた 腐る経済

東京に住んでいた頃は、タルマーリーさんのパンを扱っている自然食品店が何店かあり(*)、会社の帰りに寄りやすい新宿のリマによく寄っていた。当時は、玄関を入ってすぐのところに飾られていて、今日は和食パンあるかなぁとワクワクしながら自動ドアを抜けると、ガラガラのことがときどきあった。「ないー」としょげていると、店員さんが気がついて、「あります、あります!さっき届いたばかりです!」と、届いたばかりの箱を出してきて、選ばせてくれることがあった。私の顔を見て、「あ、タルマーリーさんのパンだな」と察してくれる店員さんもいた。

*取り扱い店のリスト
http://talmary.com/wp/diary/breads/1086

タルマーリーさんの夢だったカフェも併設されている岡山県・勝山にあるお店にもいつか訪ねてみたい。自然栽培に取り組む仲間が近くに移住され、彼らが栽培した米や小麦を使い、自家採取の麹菌でパンを焼くことを、究極の目標に純粋な探求を続けるタルマーリーさん。私もその実現を心待ちに、陰ながら応援したい。

オンラインショップからも取り寄せが可能だ(発送は木・金・土のみ)。
●タルマーリーさん Online shop
http://shop.talmary.com/