2014/07/11

べにや長谷川商店さん 在来種のお豆さん

べにや長谷川商店さんでは、農家の人々が毎年種をとり、長い間大切に受け継がれてきた在来種の豆を販売している。


べにやさんの取り扱っている色とりどりの豆と

気軽にできる料理が満載の本
豆の栽培についてのコラムも興味深い


土地や気候に合わせて自然淘汰を繰り返し、長い間自分の力で命をつないできた在来種の豆は生命力にあふれている。お豆さんと呼びたくなるほど愛おしい。初めてべにやさんの豆を見たとき、色とりどりで模様もさまざま、個性豊かなお豆さんの世界にわくわくした。虎豆やさくら豆、貝豆、紅しぼり、鞍掛豆、パンダ豆などなど、見たこともないお豆さんたちが何種類も並んでいた。

夏は枝豆みたいな味の鞍掛豆で酢大豆を作り、模様が楽しい豆はスープや和え物で目にも楽しみ、お正月には紫花豆をことこと甘く煮て、煮汁はゼリーにしたり、と味も個性豊かなお豆さんたちをずいぶん堪能させてもらっている。

こんなにおいしくて楽しいお豆さんたちはどうしてあまり見かけなかったんだろう?と思ったら、野菜の世界と同様、収量が安定する育成品種が好まれるようになり、収穫に手間がかかるなどの理由から在来種の豆の作り手が今では希少な存在になってしまった。

種が守り継がれなくなったら、もう目にも楽しく、味わい深いこのお豆さんたちは絶滅してしまう。現在残っている在来種もすでに消滅の危機に瀕しているという。ある程度の販路を確保しないと、守り継いでいる貴重な農家さんたちに作付をお願いすることができないので、べにやさんでは在来種の豆畑のオーナー制度も設けている(詳しくはコチラ)。

*べにや長谷川商店さん websiteFacebook


2014/07/10

飯尾醸造 奇跡の林檎100%の「にごり林檎酢」

奇跡のリンゴ」の木村秋則さん(*)が肥料も農薬も一切使用せずに自然のままに育てた自然栽培りんごを丸ごとすりおろし、水を一滴も加えずに発酵・醸造されたにごり林檎酢。



●製造元から直接の取り寄せも可能
http://www.iio-jozo.co.jp/product/108

料理に使うのがなんだかもったいなくて、まずは水で薄めて飲んでみた。酢を飲むことは健康法で流行っても絶対に無理だと思っていたが、この林檎酢だけは違った。身体にすっと入っていく感じがした。付加価値のついた林檎というと、とりわけ甘い、フルーティなど、そういう味を期待する人には物足りないかもしれない。なんの抵抗もなくすーっと入っていくような味で、身体が喜んで受け入れる感覚だった。その後は料理にもいろいろ使って、オリーブオイルとハーブソルトと合わせてドレッシングにしたり、紅白なますにしても格別の味だった。

木村秋則さんの本はたくさん読んだ。木村さんのりんごは、たいへんなときから応援してくれた人たちの分で全部なくなってしまうと読んで、それはそうだよなぁ、と思っていたときに、よく行くナチュラルハーモニーでこのお酢を見つけた。りんごを作っている両親にも、何かのきっかけになればとプレゼントしたら、値札のシールをはがすのを忘れて送ってしまい、高いねぇ!と目を丸くしていた。私も高くて買うのをためらったが、1本だけ味見にと奮発し、大事に大事に少しずついただいたのが懐かしい。

●飯尾醸造ウェブサイト:
http://www.iio-jozo.co.jp/

【関連記事】飯尾醸造の富士酢(2014/7/1の投稿)

*木村秋則さんについて:
http://www.akinorikimura.net/

2014/07/09

Radici(ラディーチ)のジャム

化学肥料や農薬に頼らず、植物本来の力と土と太陽の力でつくられた作物を昔ながらのレシピを基にジャムにしたRadici(ラディーチ)のジャム。

●通販で直接の取り寄せが可能
http://www.orcio.jp/order.htm

写真はあんずのジャム
日本へ輸入されているものには、野生のブルーベリー、あんず、桃、オレンジ、栗とオレンジ、栗とチョコラムの6種類があり、おいしすぎて全種類食べては、もう一周、という感じで食べていた。

Radici(ラディーチ)は、イタリア語で「根っこ」という意味。先祖が守り継いできた土地に根ざした食べ物をものを継承していくという想いから名付けられたブランド名だそうだ。

写真ではちらりとしか見えないが、ラベルの左端のほうにモノクロの写真が載っている。この写真には生産者の子どもたち4人が写っていて、この4人の子どもたちのためにもっと良い世界を残したい、先人が残した最良のものを継承して自分の根っこを再発見できる世界を残したいという想いが込められている。

近所で買えなくなったのと、最近はパン食が減ったので、ジャムをあまり食べなくなってしまったが。思い出したら、また食べたくなってしまった。よく行っていたナチュラルハーモニーの直営店でお店の人とよく、どの味が好きかで盛り上がったのも思い出に残っている。一番は、と聞かれるととても悩ましいが、栗とオレンジの組み合わせはおしゃれで珍しくて、プレゼントにも喜ばれた。パソコン仕事で目を酷使している家族はブルーベリーを好んで食べていた。

*輸入販売元アサクラさんの商品紹介ページ

2014/07/08

VOX SPICE(ヴォークス・スパイス)のオーガニッククミンシード

インドで有機栽培されたクミンシード。インド産は特に香りが強いと言われている。VOX SPICEのハーブやスパイスは、どれも無農薬または有機栽培。環境と身体に優しくてうれしい。

瓶入りタイプ


淡色の野菜に抜群に合う。スパイスだが辛くはない。キャベツやじゃがいもなどと一緒に炒めると食欲をそそるいい香りがする。スープにするときは、オリーブオイルをしいた鍋にクミンシードを入れ、弱火で熱して香りを出してから、野菜を炒め、煮込んでいる。我が家では野菜だけだと何かが足りない、というときにちょっとプラスする。

クミンシードは、古くから薬用植物として用いられ、風邪の症状を緩和するとも言われている。インドのアーユルベーダでは胃腸の薬として用いられてきたそうだ。精油に含まれる成分には抗菌作用もある。南アジアではクミンシードを炒めて煮だしたお茶が胃腸の調子を整える家庭薬としても使われているという。

瓶入りのほかに、チャック付きポリ袋に入ったタイプもある。
*VOX SPICE商品紹介ページ:



2014/07/07

アレガニの有機メイプルシロップ

カナダのアパラチア山脈で有機栽培されたサトウカエデの樹液を煮詰めたアレガニの有機メイプルシロップ。

330g入りボトル
ほかに132g、1,320g入りもある


友人が「メイプルは砂糖よりもカロリーが低いのに、カルシウムや鉄分などのミネラルやビタミンB1が豊富なんだって。貧血にもいいみたい」と教えてくれた。紅茶やハーブティ用に職場の机の引き出しに入れてあるのだという。

教えてもらって早速近所の自然食品店で探してみたら、有機栽培のメイプルシロップがあった。チャイに少し垂らしたり、小豆あんに甘味を加えるのに使ったり、ティラミスもどきや黒豆ゼリーにかけたり、いろいろにおいしく使っている。あんに使うといい感じの照りが出るのも気に入っている。

白砂糖の害はいろいろと言われている。消化の際に身体のミネラルを奪うため、カルシウムが不足してイライラする・骨が弱くなる・虫歯になる、身体を冷やし、貧血や低体温の原因なるなど。九州では夏に黒砂糖をおやつにするが、黒砂糖にはカルシウムが含まれているため、歯のカルシウム分を溶かさず、虫歯にならなかったと聞いたことがある。

メイプルシロップをはじめ、白砂糖の代わりになる、身体に優しいおいしいものがたくさんある。白砂糖をやめてから、自分は身体の調子が良くなった。冷えや頭痛、イライラに悩んでいる人がいたら、代わりのおいしい甘味を取り入れながら、白砂糖なしにしたら身体がどう変化するか、一度試してみる価値はあると思う。

*輸入販売元ミトク商品紹介ページ
http://www.31095.jp/products/detail.php?product_id=2265



2014/07/06

RUMFORD(ラムフォード)のベーキングパウダー

お菓子を膨らませるのにはなるべく天然酵母を使いたいが、時間がないときはベーキングパウダーを使う。

アルミニウム&GMフリー
ベーキングパウダー

ラムフォードのベーキングパウダーは、アルミニウムが入っていない。コーンスターチには非遺伝子組み換えのコーンを使っている。健康的なおやつのラベルに「ベーキングパウダー(アルミニウムフリー)」という表記をよく見かけるようになり、普通のベーキングパウダーには入っているということか、と思った。それで使うようになったのが、この赤い缶のベーキングパウダー。アルミニウムフリーのベーキングパウダーはほかにもあるが、原料に遺伝子組み換え作物を使っていないことが明らかなものは少ない。

外でお菓子を買うときも、アルミニウムフリーかどうかわからない場合は、ベーキングパウダーが材料に入っていたら買わないようになった。アルミ製の鍋も避けている。アルミニウムは神経系に影響を与える場合があり、乳幼児ではパンケーキ1枚で基準値を超えてしまうという(*注)。また、アルツハイマーの原因になるという研究結果もある。反論ももちろんあるが、完全に安全だとは証明されておらず、人間が必要とするミネラルでもない。食べなくても死なないものを食べて、神経を傷めつけたくはない。


風と光のアルミニウムフリーベーキングパウダーもすべて非遺伝子組換え原料を使っている。見つけたら使ってみたい。


●輸入販売元アリサン商品紹介ページ:
http://store.alishan.jp/index.php?main_page=product_info&cPath=3_66&products_id=56

*参照:
膨張剤のアルミ、幼児ご用心 ホットケーキ1枚で基準超」(朝日新聞2010年10月26日)

2014/07/05

風と光 喜界島のさとうきび粗糖

オーガニックアイランドを目指す喜界島の粗糖。



喜界島は珊瑚礁が隆起してできた島で、ミネラルが豊富なアルカリ性土壌で育った砂糖は味が濃い。梅酒に使ったら、黒砂糖ほどの迫力はないがあっさりながらもこっくりした旨味に仕上がった。島の人々は「みりんいらずの砂糖」と呼んでいるそうだ。

精製した砂糖は身体を冷やすので、果実酒やお菓子作りなどで砂糖が必要なときはミネラルが残っている粗糖を使う。オリゴ糖が豊富で健康志向のお菓子にもよく入っている糖類にはてんさい糖もあるが、雄性不稔性を利用した一代交配種がほとんどだと本で読み、きび砂糖を使っている。

喜界島の粗糖のことは、母が誕生日プレゼントに送ってくれて知った。喜界島は、人口減少が続くなか、オーガニックアイランド構想を提唱し、特産品も特別栽培から有機栽培に転換しようと取り組みを進めている。2009年10月には日本で最も美しい村にも選ばれ、自然と調和した人間らしい暮らしに目覚めた若者を惹きつけることだろう。いつか訪れてみたい。

●喜界島のオーガニックアイランド構想について
http://www.kazetohikari.jp/category/1448695.html

*販売元 風と光ウェブサイト
http://www.kazetohikari.jp/